歴史と現代が交わるアート展「1925年から100年」開催

展覧会「1925年から100年—人間と機械、その狭間にある意志」

2025年9月、黒光りする歴史的な赤坂プリンスクラシックハウスにて、特別な展覧会が開催されます。その名も「1925年から100年—人間と機械、その狭間にある意志」。この展覧会は、1925年にパリで開催されたアール・デコ博覧会にルーツを持ち、当時の文化的洗練を今に伝えるアートの数々を通して、私たちの心の中にある「便利さへの期待」と「未知への不安」を掘り下げていきます。

展覧会の背景

1925年は、技術が人間の生活を一変させるきっかけとなった年です。この年にアール・デコ博覧会が開かれ、多くの人々は馬で移動する生活から一転、自動車や最新の技術を体感しました。現在においても、私たちはAIなどの進展に直面しながら、何を信じ、どう進むのかを問われています。展覧会では、1925年から2025年までの100年間の流れを振り返ることで、歴史が私たちに何を教えているのかを考察します。

作品紹介

本展の目玉となる作品、「記憶の余白に遊ぶ」は、2025年に制作されたミクストメディア作品です。この作品は赤坂プリンスクラシックハウスの100年の歴史と響き合い、私たちの内に秘めた他者の記憶を視覚化しています。建築が時を超えて記憶を宿すように、私たちも遺伝子や感情を通じて時代を生き抜いています。この体験を通じ、来場者が過去と現在をつなぎ、未来への期待を抱けるような場を提供することを目指しています。

展覧会の見どころ

歴史的建築の共鳴

赤坂プリンスクラシックハウスは、大正から昭和の贅を極めた「旧李王家東京邸」が前身で、アール・デコの美しい空間が広がります。展示では、この歴史的な空間が単なる背景ではなく、作品と響き合い、観客が「空間に刻まれた時間」と「今生まれるアート」を同時に体感できる特別な体験を提供します。それがアートの持つ力です。

過去と現代の対話

アート展では、1925年のアール・デコと2025年の現代アートの対比が提示されます。この100年の月日は、美への欲求や未来への憧れが変わらないことを示しています。観覧者は、本展を通じて「人間の本質とは何か？」という問いに触れることでしょう。

ライブペイント

展覧会期間中には、アーティストによるライブペイントも行われます。アートが生まれていく過程を目の前で体験することで、静止した作品とは異なる「生きたアート」を感じることができます。この瞬間の変化は、まさに一種のドラマであり、来場者にとって特別な体験となるでしょう。

開催情報

- 会期: 2025年9月19日（金）〜9月23日（火・祝）
- 会場: 赤坂プリンスクラシックハウス「バーナポレオン」
- 住所: 東京都千代田区紀尾井町1-2
- 開場時間: 9月19日（金）18:30〜22:00、9月20日（土）〜23日（火）19:30〜22:00
- 入場料: ワンドリンク制 + チャージ1650円（税込）

同会期中に行われるライブペイントやボトルアートなど、多彩な体験が用意されています。アートと歴史が織り成す特別な空間にぜひお越しください。

アーティストプロフィール

本展の主催者である松岡智子は、東京大学大学院で神経科学を学び、外資系コンサルタント、VR開発者、暗号資産・ベンチャーキャピタリストとしてのキャリアを経た後、独立しました。彼女の作品は「意志の具現化」をテーマにし、国内外で高く評価されています。2024年にはウクライナ大使館に作品を収蔵されるなど、哲学や科学とアートの融合を成功させています。