コクヨの新刊『WORKSIGHT 26号』が登場!
コクヨの提供するオウンドメディア「WORKSIGHT」に新たな号が加わります。2025年2月10日に刊行される『WORKSIGHT 26号 こどもたち Close Encounters with Kids』では、子どもたちの視点から世界を見つめ、さまざまな学問やアート、エンターテイメントとの関わりを探ります。この号は、写真家のHironori Kimによる魅力的なビジュアルで構成されています。
子どもは最も身近な「他者」
子どもとは、しばしば私たち大人にとっての「他者」として存在しています。本特集では、江戸時代の異邦人による日本の子ども観や、民俗学の観点から子どもとの relação (関係)を再考します。特に、オールコックが日本を「子供の楽園」と呼んだ理由は何だったのか、その深層に迫ります。近代の日本社会の中で、子どもたちがどのように見られ、理解されてきたのかを探ることが、この特集の大きな目的です。
目次をご紹介
特集の内容は多岐にわたります。まず、開国期の日本の写真と異邦人の記録を通じて、子どもたちの生活や文化を知ることができます。特に、民俗学者の島村恭則氏とのインタビューでは、日本の民俗学が子どもをどのように捉えてきたのか、その過程を詳しく掘り下げています。
次に、「本のこども」という出版社の取り組みを紹介。この出版社では、子どもたちが絵本を作り、販売するというユニークな活動が行われています。彼らの創造的なプロセスを知ることで、子どもたちが主体的に関わる文化の重要性を理解することができます。
また、アメリカのコミック市場における子ども向けアメコミの変革についても焦点を当てます。2005年以降、Scholastic社がどのようにしてこのジャンルを刷新し、子どもたちに新たな楽しみを提供しているのかを見ていきます。
怖い話と子ども
子どもたちが特に興味を抱くジャンルの一つが「怖い話」です。この特集では、学校の怪談からネット怪談に至るまで、子どもたちがどのようにして恐怖を楽しむ文化に接しているかを考察します。怪談を通して、子どもたちが異世界に想いを馳せる背景には何があるのか、専門家の意見も交えて探ります。
写真と表現
日本写真史における子どもたちの位置付けも興味深いテーマです。19世紀以来、写真は時代を映し出す重要なメディアとして、子どもたちの姿をどのように捉えてきたのか、様々な視点から分析します。これを通じて、子どもたちが写真の中でどのように表現されてきたかを考えることができます。
子どもの好きなものと保育
最後には、子どもが特に魅了される対象と、松田道雄による社会運営の観点を通じた保育の重要性についても言及します。子どもたちの成長や理解を進めるヒントは、私たち大人がその仕組みをどのように捉えるかにかかっています。
まとめ
このような多様なテーマを通じて、子どもたちを取り巻く文化や社会についての新たな視点を提供する『WORKSIGHT 26号』。子どもたちとの関係を改めて見つめ直すきっかけとなる一冊です。ぜひご一読ください!