キース・ヘリングの平和のバナーを広島で完成！子どもたちの描く未来への願い

特別イベント「キース・ヘリングと平和をえがこう」の開催

2025年11月28日から30日の3日間、広島市中区のひろしまゲートパーク「大屋根ひろば」にて、中村キース・ヘリング美術館が主催する特別イベント「キース・ヘリングと平和をえがこう」が行われました。このイベントは、1988年に広島を訪れたキース・ヘリングがその地で残した平和へのメッセージを未来へつなぐことを目的としています。

子どもたちによるバナー制作

イベントには、約250人もの18歳以下の子どもたちが参加し、縦2.4メートル、横5.4メートルの大型バナーを作成しました。このバナーには、つがいの鳥が描かれており、参加者たちが自由に表現した色とりどりのアートが重なって、平和への強い願いが込められています。子どもたちの創造力が結集したこの作品は、今後広島市内での展示を検討中です。展示に協力してくれる公共空間や学校、商業施設の募集も進めています。

ヘリングの足跡を辿る展示

本イベントでは、キース・ヘリングの1988年の広島訪問を伝える展示も行われました。多くの参加者にとって、これが平和について再考するきっかけとなったことでしょう。また、イベント参加者には無料で配布されたワークブック『キース・ヘリングと平和をえがこう』があり、平和に関する活動や知識を広めるのにも役立ちました。

これからの展望

中村キース・ヘリング美術館では、2023年にヘリングの広島滞在に関する調査を行い、2024年には「Keith Haring: Into 2025 誰がそれをのぞむのか」という展覧会を予定しています。これは、ヘリングが伝えた平和のメッセージを未来へと継承するための活動の一環です。

今回のイベントは、多くの人々の参加によって成功を収め、今後の活動への大きな励みとなりました。当館は、アートを通じて社会と向き合い、ヘリングの思想やメッセージを次世代に伝える取り組みを続けていきます。