情報工場とNTTデータ経営研究所が行ったSERENDIPを活用した共同実験
株式会社情報工場(代表取締役社長:藤井徳久)と株式会社NTTデータ経営研究所(代表取締役社長:山口重樹)は、書籍ダイジェストサービス「SERENDIP」(セレンディップ)を使った共同実験を実施しました。この実験では、自分の専門分野や関心外の多様な知識や視点に触れることで、ビジネスパーソンの思考や行動、ワークパフォーマンスにどのような変化が生じるのかを検証しました。実験は4週間にわたって行われ、その結果、思考の柔軟性が高まり、異なるバックグラウンドを持つ人とのコミュニケーションへの自信が深まったことが確認されました。また、革新的なアイデアを組織に持ち込もうとする意欲も向上したことが報告されています。
研究の背景と目的
来る時代、情報を効率的に得るための技術は進化し、「フィルターバブル」と呼ばれる状況が生まれています。これは、個人の価値観や関心に合った情報のみに囲まれることを指し、結果的に異なる視点や意見との接触が減り、組織のイノベーションを妨げています。情報工場はこれを打開するために、SE-ENDIPを運営し、ビジネスパーソンが普段触れない多様な知識にアクセスすることを推奨しています。SERENDIPでは、さまざまな分野の良書を厳選し、そのハイライトを短時間で知ることができる形で提供しており、異なる視点との出会いを促進しています。
実験の詳細
本実験は、NTTデータ経営研究所の従業員を対象に行われ、SERENDIPの利用開始前、2週間後、4週間後の3回にわたってアンケート調査を実施しました。調査には最初に35名が参加し、最終的には25名のデータを解析対象としました。参加者は通常業務の傍らでSERENDIPを自由に利用することができ、閲覧の義務はありませんでした。
3つの主な変化
実験の結果、以下の3つのポイントでの変化が確認されました。
1.
思考の選択肢の拡大
多様な知識に触れることで、「自分には多くの行動選択肢がある」という視野の広さが高まり、「ほかのやり方もある」と考える習慣が身に付きました。これは新規事業や業務改革など、固定観念にとらわれないアプローチを可能にします。
2.
コミュニケーションへの自信の向上
異なるバックグラウンドを持つ人との会話において、参加者のリラックス度が改善され、初対面や異文化交流における心理的なハードルが低下しました。これは現代の企業文化において、異なる専門性を持つ人々と協力する上で重要です。
3.
アイデア実現マインドの強化
組織に新しい考えを持ち込む意欲が向上しました。多くの企業が推進する挑戦する風土が醸成される中、SERENDIPを通じた知識の共有が、革新を実現する基盤となっています。
今後の展望
本実験は多様な知識への接触が、ビジネスパーソンの思考や行動にポジティブな変化をもたらすことを示しています。今後も、情報工場とNTTデータ経営研究所は、知識の共有やコミュニケーションの深化がもたらす影響をさらに検証し、新たな人材育成や組織開発の支援に繋げていく予定です。これからのビジネス環境において、専門外の情報や視点に接触することが、組織の競争力を高める重要な鍵となることでしょう。
「SERENDIP」は、広がる可能性を秘めた知識の宝庫です。多様な知が私たちの思考をどのように変えるのか、これからも目が離せません。