デザイン誌「AXIS」最新号が登場!
10月1日、デザイン誌「AXIS」の最新号が発売されます。表紙を飾るのは、ストックホルム デザイン ラボのCEO、ビョルン・クソフスキー。彼が語るデザイン理念や、特集記事『最適化された世界で、グラフィックデザインは何を語るのか』では、変革するグラフィックデザインの世界に迫ります。
COVER STORY:ビョルン・クソフスキーのデザイン哲学
ビョルン・クソフスキーは、デザインと戦略が切り離せない関係にあると述べ、それにはまずブランドの核心を理解することが必要だと強調します。ストックホルム デザイン ラボという名前を聞いたことがない人でも、アスクルの乾電池やシグマのミラーレスカメラのブランディングなど、その作品で彼らの存在感を感じ取ることができるでしょう。彼らはSAS、イケア、ボルボ、コカ・コーラなどの名だたる企業とも関係を持ち、シンプルでありながらブランドの個性を強く印象づけるデザインを展開しています。
グラフィックデザインの新たな役割
特集では、効率化やAIが浸透する現代において、グラフィックデザインがどのように変化しているのかを掘り下げます。グラフィックデザインは言葉や物語、感情を伝える手段として、新たな可能性を切り開いています。特に、倫理や人間性を重視したデザインの必要性が増しており、それらがどのように表現されるのかを考察します。
1. Type of Feeling:感情に基づくタイポグラフィの哲学
アートディレクターのジェシカ・ウォルシュが設立した「タイプ・オブ・フィーリング」は、感情に訴えるタイポグラフィに焦点を当てた新たなフォントデザインの研究所です。彼女が手掛けるデザインは、大胆で挑発的なビジュアル表現が特徴で、特にAppleやNetflixといったクライアントを抱えて注目を浴びています。
2. Everyday practice:倫理に基づくグラフィックデザイン
ソウルを拠点に活動するデザイン会社「Everyday Practice」は、社会的な倫理観をもとにデザインを制作しています。彼らはグラフィックデザインを単なる視覚的な表現手段として捉えず、社会参加を促進させるためのツールとして活用しています。
3. Bito:ストーリーと体験をデザインする
台湾のクリエイティブスタジオ「Bito」は、関西万博2025に出展されるパビリオン「TECH WORLD」のデザインを担当しています。彼らの手法は、静的なグラフィックだけでなく、動的なモーショングラフィックスを用いることで、観客に強い印象を残します。
4. Z世代のグラフィック表現
デジタルネイティブなZ世代のクリエイターたちがどのように自己表現を行い、様々な手法を取り入れているかを考察します。彼らの新しいアプローチは、昭和レトロや2000年代の視覚文化に影響を受けつつ、独自の感覚を持ち込んでいます。
最適化の先にあるデザイン
特集の総括では、効率化や最適化がデザインに与える影響について、著名なデザイナーと編集者の鼎談を通じて考えます。今後のデザイン領域の展望についても議論が交わされ、読者に刺激的な視点を提供します。
この特集は、デザイン施行の現在と未来に関する貴重な洞察を与えてくれることでしょう。これまで以上に多様な視点からグラフィックデザインの可能性を探り、未来への道筋を形作る役割を果たすことに意義を見出す機会となるはずです。
ぜひ、「AXIS」の新たな号を手に取って、デザイン業界の最前線を感じてみてください。