2025年度大谷大学博物館特別展『物語を伝える絵とことば』の魅力
2025年10月11日(土)から11月29日(土)まで、大谷大学博物館で『物語を伝える絵とことば』という特別展が開催されます。本展は、室町時代から江戸時代にかけての物語表現の変化を展覧するもので、特に貴族や寺院に限られた層から大衆へと広がっていった文化の変遷に焦点を当てています。展示の中には、たくさんの唯一無二の資料が集結しており、日本の文学史における重要な部分を垣間見ることができる貴重な機会です。
展示内容と見どころ
この特別展では、室町時代の絵巻や奈良絵本、さらには絵入り版本など、さまざまな形式の文学資料を時系列で辿りながら展示し、物語がどのように表現され受容されてきたのかを示す予定です。特に注目されるのは、「よしつねあづまくだり物語」と「胡蝶」の奈良絵本です。これらは、現在まで唯一無二の存在として保管されていて、訪れる人々に日本の物語文化の深淵を伝えるものとなるでしょう。
シンポジウムでは、大谷大学文学部の佐藤愛弓教授が登壇し、特別展の意義や見どころを説明してくれる予定です。また、江戸時代の出版を担った版元、鱗形屋から出版された『いわやのさうし』など、文学史や書誌学の観点からも貴重な資料が展示されます。
開催概要
特別展は大谷大学博物館で開催され、平日のみならず休日でも訪れることができます。ただし、特定の日には開館していないため、事前に公式サイトを確認しておくことをお勧めします。入館料は一般・大学生で500円で、展示期間中には作品が前期と後期に分かれて展示入れ替えが行われるため、何度訪れても新しい発見があります。
推し文化の起源
本展を通して、物語が人々の心にどのように根付いていったのかを探ることができ、特にキャラクターを中心とした「推し」の概念がどのようにして生まれたのかを知る貴重なチャンスです。物語の愛好が生まれる過程を辿ることで、現代と繋がる新たな視点を得られます。これまでの文学の楽しみ方が変わるかもしれません。
大谷大学博物館へのアクセス
大谷大学博物館は、京都市北区にあります。公共交通機関を利用する場合、京都市営地下鉄の北大路駅からすぐの立地です。市バスでもアクセス可能で、非常に便利な場所にあります。多様な資料とともに、豊かな歴史に触れることのできる博物館ですので、ぜひ足を運んでみてください。
特別展に関する詳細は、
大谷大学の公式ウェブサイトをご覧ください。