パティ・スミスとサウンドウォーク・コレクティヴの新たなプロジェクト「コレスポンデンス」日本初上陸
2025年4月、東京と京都で待望のイベントが開催されます。世界的な文化アイコン、パティ・スミスと現代音響芸術の先駆者であるサウンドウォーク・コレクティヴによる最新プロジェクト「コレスポンデンス」が、その名も高い「モード」シリーズの一環として実現します。
パティ・スミスの独創的なクリエイティビティ
パティ・スミスは、アート・カルチャーの中心だった70年代ニューヨークを代表するアーティストです。長いキャリアの中で蓄積した彼女の創造性は、音楽だけでなく、詩、画、そしてパフォーマンスにまで及びます。特にデビュー作『ホーセス』は音楽史にその名を刻む革新的な作品として評価されています。彼女は社会問題、特に反戦や人権問題に対しても積極的に発言し、アーティストとしての責任を果たしています。
サウンドウォーク・コレクティヴの意義
サウンドウォーク・コレクティヴは、アーティストのステファン・クラスニアンスキーとプロデューサーのシモーネ・メルリが率いるグループで、サウンドを通じてコンセプトや文学を探求します。彼らの多岐にわたるプロジェクトには、映画や音楽、ダンスなどが含まれ、高い評価を受けています。特に、ナン・ゴールディンを追ったドキュメンタリー映画『美と殺戮のすべて』では劇伴を手がけ、国際的な賞をも受賞しました。
「コレスポンデンス」の核心
「コレスポンデンス」は、かれらの10年以上にわたる協働プロジェクトであり、地理や歴史をテーマにした作品としてエキシビションとパフォーマンスの2部構成で発表されます。パティとステファンの“対話”をもとにしたこの作品は、さまざまな土地の「音の記憶」を呼び起こし、感情や歴史を観客に伝えます。
このプロジェクトでは、フィールドレコーディングを通じて収集された音の記録を基に、パティが新たに詩を創作し、それに対する映像を編集して、観る者の感性に訴えかける8つの映像作品が作成されました。これらは、人間と自然の関係を問う重要なテーマを扱っています。
日本初公演の詳細
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会期: 2025年4月26日(土)〜6月29日(日)
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会場: 東京都現代美術館
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料金: 一般1,800円(小学生以下無料)
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京都公演: 2025年4月29日(火・祝)ロームシアター京都。
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東京公演: 2025年5月3日(土・祝)新国立劇場。
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料金: チケット価格は各種指定席で異なります。
このイベントは、パティ・スミスとサウンドウォーク・コレクティヴの両者が持つ独自のクリエイティビティの結晶であり、観客に対して深い感動をもたらすことでしょう。アートや音楽に興味のある方々にとって見逃せない機会です。詳細は公式ウェブサイトにてご確認ください。