『黄昏流星群』30周年を迎えた弘兼憲史の新たな挑戦
2025年11月28日、弘兼憲史の大人を対象にした珠玉の恋愛オムニバス漫画『黄昏流星群』が、連載開始から30周年を迎え、この記念日に合わせて4ヶ月連続で新刊の刊行をスタートしました。92年より「ビッグコミックオリジナル」で多くの読者に愛され続けるこの作品は、ついに累計発行部数2,500万部を突破し、その人気はますます勢いを増しています。
新刊連続刊行の詳細
今回の連続刊行は第76集から始まり、毎月新しい巻が発売される予定です。具体的には、
- - 第76集:2025年11月28日(金)
- - 第77集:2025年12月26日(金)
- - 第78集:2026年1月30日(金)
- - 第79集:2026年2月27日(金)
そして、第76集のカバーにはヒップホップグループ「ライムスター」の宇多丸氏からのエッセイが寄せられており、彼の言葉が作品の深みを一層引き立てています。「人間、齢を重ねるほど、実は一層煩悩に振り回されていく。しかし、だからこそ人生は楽しいし、愛おしい!」と語る宇多丸氏。彼のコメントは『黄昏流星群』の核心を突くメッセージを含んでいます。
30周年記念のPVと原作募集企画
また、30周年を祝して新たに制作されたプロモーションビデオ(PV)も公開されました。本作の登場人物たちの心の葛藤や愛の瞬間を映し出したこの映像は、「黄昏は、現役です。」というテーマの下に作られ、視聴者に作品の魅力を再確認させる内容となっています。
さらに、ファンにとって特筆すべきは、初の原作募集企画「流星のカケラ探し」です。個人の経験や考案したエピソードを投稿することで、選ばれた作品は弘兼憲史氏の手によって漫画化されます。応募者の中からランダムに抽選で50名には図書カードもプレゼントされるなど、参加型の楽しみも広がっています。
応募締切は2026年1月10日ですので、お早めに!
新たな挑戦としてのXアカウント運営
公式Xアカウント(@t_a_s_o_g_a_r_e)でも『黄昏流星群』に登場するキャラクターたちの紹介が行われており、毎日17時に30人の登場人物がフィーチャーされています。この取り組みは、新規ファンにも楽しんでもらえる内容で、特に「ビッコミ」サイトではエピソードの読み放題を実施しているので要チェックです。
老眼に優しい新しい試み
また、27か所の書店では特別な試し読み冊子も登場。通常のサイズの約3倍の面積を持つこの冊子では、第1話を全ページ大きな文字で読めるため、視力に不安がある方でも楽しめる工夫がされています。
連載の歴史を振り返る
『黄昏流星群』は、1995年から連載がスタートし、「島耕作シリーズ」や『人間交差点』を手がけた弘兼憲史の作品。大人の恋愛を描いたオムニバス形式で、再三テレビドラマ化されたことでも知られています。また、2000年には文化庁メディア芸術祭マンガ部門優秀賞、2003年には日本漫画家協会賞大賞を受賞するなど、日本の漫画界において重要な地位を確立しています。
『黄昏流星群』の第76集は、小学館から770円(税込)で発売中です。ぜひこの機会に新しい物語に触れてみてください。