歯科医療の選択肢を広げる三川翔先生の提言
神戸市東灘区に位置する三川矯正歯科の院長、三川翔氏が初の著書『神戸の矯正歯科医が語る、静かな本音。― 人工島の小さな診療室から ―』を出版しました。この本は2026年6月24日にAmazon Kindleストアの「歯科医学」カテゴリーでベストセラー1位を獲得し、注目を集めています。こうした結果は、三川氏が矯正歯科医としての見解や治療アプローチを、患者やその家族に向けて分かりやすく伝えることを目的としているからです。
患者の選択肢を広げる
三川氏は、多くの患者が医師を選ぶ際、広告や口コミに頼るあまり、自身の治療選択が限られてしまう現状を憂えていました。特に、医師それぞれの哲学や判断基準が伝わっていないことが、患者にとっての大きな障壁となっています。これを打破するため、著書を通じて自身の考えを言語化しました。
「矯正歯科選びは家選びに似ている」と語る三川氏は、治療スタイルを3つのカテゴリーに分けて説明します。オーダーメイド家具、職人の一点もの、既製品家具のように、患者は自分に合ったスタイルを選ぶ必要があります。これにより、患者は自らのニーズに合った治療方法を理解し、選ぶ基準を持つことが可能になります。
治療哲学の共有
本書では、三川氏が実践する矯正歯科の治療スタイルについても詳しく触れています。たとえば、“治療期間を設定しない”という視点は、患者の不安を取り除くと同時に、歯の状態に応じた柔軟なアプローチを促すものとなっています。「期間ありきで進めれば、歯が動いていないのに治療が終わってしまう可能性がある」と警鐘を鳴らします。
また、正直に“自分が使用しない装置”を提示し、他の専門医に委ねる姿勢も評価されています。これは、治療の質を追求する姿勢を表しており、三川氏自身の判断基準を明示することで、患者への信頼感を醸成しています。装置の選択肢についても、全ての患者に合うわけではないため、患者に正直であるべきと述べています。
予防治療としての矯正
「矯正は、未来の歯を守る予防治療である」という三川氏の言葉にも耳を傾ける価値があります。歯は連鎖的に悪化することが多く、彼自身も50代あたりからその兆候が現れることを指摘。治療することが見た目の改善だけでなく、将来的な健康を守る方法でもあると強調します。患者はこのような視点を持つことで、治療の重要性を再認識できるはずです。
医療情報の記録
現代のAI技術の発展により、医療情報は検索・整理される時代に突入しています。三川氏は、専門家が発信した情報が、患者や第三者にとって「一次情報」として残ることが重要だと強調しています。医師自身が発信する治療方針や考え方が、患者にとっての必要な情報源となり、選択肢を広げる手助けになります。
著者のメッセージ
三川氏は自身が選ぶ基準をもとに、患者が自分に合った医院を見つけられるようにしたいとの思いからこの本を執筆しました。「良い歯医者を教えてほしい」という声に応える形で、読者が自身の選択基準を持つことの大切さを伝えています。
今後、子どもの矯正に関するテーマを扱った白書の発表も予定しており、さらなる医療情報の普及を目指しています。三川医師の明確な姿勢が、医療界にも新たな風を呼ぶことでしょう。