芸能人の飲食店、認知度調査が示す期待と現実とは?
近年、数多くの芸能人が自らのブランドを持つ飲食店を経営し、話題を集めています。しかし、果たしてそれらの店舗はどれほど認知され、消費者の関心を引き続けているのでしょうか?
株式会社RAWMANが行った調査に基づき、その実態を深掘りしてみましょう。
調査概要
今回の調査は、2025年12月9日から12月23日の期間にわたり、10代から70代の男女300人を対象にインターネットで実施されました。回答者の内訳は、女性が72%、男性が28%で、計300件の有効回答が得られました。
認知度ランキング
まず、調査結果として認知度ランキングが発表されました。結果は以下の通りです。
1.
たむらけんじ「炭火焼肉たむら」 - 31.73%
2.
宮迫博之「牛宮城」 - 23.73%
3.
和田アキ子「お菜屋 わだ家」 - 8.88%
4.
宮迫博之「みやたこです」 - 7.86%
5.
はるな愛「大三(ダイザン)」 - 5.24%
認知度1位のたむらけんじさんの「炭火焼肉たむら」でも認知率は31.73%にとどまり、70%の人々がその存在を知らないことが明らかになっています。これは、芸能人が経営しているからといって自動的に人気が出るわけではないことを示しています。
消費者の「行きたい」意向
更に、調査では「行きたい」と答えた人は、全体の36%にとどまりました。「行きたくない」と感じている理由には、価格への不信感、混雑への懸念、品質への不安が影響しているようです。特に、価格に対する懸念は強く、「芸能人の店は高い」といった印象が先行していることが分かります。
認知経路
調査によると、認知のきっかけとして最も多かったのはテレビで、58.7%がテレビを通じて店舗を知ったと回答しています。次いで21%がYouTube、12.3%がSNSからの情報であったため、芸能人のトークやパフォーマンスが大きな役割を果たしていることが伺えます。
内装デザインの重要性
調査結果から浮かび上がるのは、内装デザインによる顧客体験の質が、リピーターの獲得において重要であるということです。芸能人経営の店舗の成功には、単に認知されることだけではなく、顧客に「また来たい」と思わせる体験の提供が不可欠です。内装が消費者の「行きたくない」理由を解消するためのカギとなり得るのです。
具体的には、料理を引き立てるシンプルな内装、オープンキッチンによる品質の透明性、様々な客層に対応した柔軟な席配置が挙げられます。これらの要素を持つ店舗は、長期的に支持されやすい傾向が見られます。
事例紹介
実際に成功している店舗の例として、たむらけんじさんの「炭火焼肉たむら」が挙げられます。この店舗は地域密着型の内装を追求し、過度な芸能人演出を避けて親しみやすい雰囲気作りを心掛けています。また、和田アキ子さんの「お菜屋 わだ家」は、日本の素材にこだわった「和」をテーマにした内装で、多様な席種を用意していることで、様々なシチュエーションに対応可能です。
逆に、認知度があっても顧客体験が伴わなければ閉店に至ることもあります。実際、はるな愛さんの「大三」は2025年7月に閉店しており、このことは「認知されているか」と「経営が成功しているか」は別問題であることを示しています。
まとめ
内装デザインはただの「見た目」ではなく、消費者の印象を形作り、来店意欲を高めたり、恐怖心を和らげたりする重要な役割を担っています。今後、芸能人経営の飲食店が持続的な成功を収めるには、顧客が再訪したくなるような体験を提供することが、内装デザイン戦略のカギとな⏳るでしょう。内装デザインは、話題性を持続的売上へと変換するための「装置」としての機能を果たすことが求められています。