心温まる短編集『ゆうべの食卓』が登場
2026年1月28日、角田光代による新作短編集『ゆうべの食卓』が新潮文庫から発売されます。本書は、2020年から約二年半にわたり雑誌「オレンジページ」で連載されていた作品で、独特なストーリー構成が魅力です。
独創的な連載スタイル
この短編集は、物語が上下に分かれており、同じ人物のエピソードを3か月にわたって描くという挑戦的な取り組みを行っています。この方式は、ページごとのテーマから深い感動を引き出し、読者に出来事ごとの重みを感じさせます。著者が意図した“食卓”を通じて描かれる人々の様々な思い出や経験が、心に響く瞬間を生み出しています。
食卓を囲む思い出の数々
『ゆうべの食卓』は、家族、恋人、友だちと分かち合った食事の記憶を通じて、人生における一瞬の大切さを教えてくれます。印象に残るエピソードが複数収められており、例えば、別れを経験した主人公が生まれたお弁当仲間との再会や、ひとり暮らしを始めた娘に教えられた母の特製グラタン、さらには友達とコンビニのおでんを分け合った帰り道の情景など、食べることを通じたあたたかいつながりが描かれています。
読者との共鳴
これらの物語は何気ない日常の中にもかけがえのない瞬間があふれていることを伝えてくれます。食べ物はただの栄養補給だけではなく、心の潤いももたらしてくれることを、各エピソードから強く感じることができるでしょう。食卓を囲むことで生まれる絆や思い出は、永遠に色褪せない大切なものだと気づかせてくれます。
著者の経歴
著者の角田光代は、1967年に神奈川県で生まれました。早稲田大学で文芸を学び、1990年に『幸福な遊戯』でデビュー。その後、数々の受賞歴を持つ実力派の作家として知られています。多様なテーマを扱った短編小説やエッセイを数多く執筆し,読者の心を掴んでいます。
書籍情報
『ゆうべの食卓』の文庫版は693円(税込)で手に入れることができ、ISBNは978-4-10-105839-9です。角田光代の新たな佳作をぜひお楽しみください。
食をテーマにした心温まる短編集『ゆうべの食卓』は、あなたの日常にも寄り添い、思い出を大切にするきっかけを与えてくれるでしょう。