15年ぶりに蘇る伝説のカーデザイン専門誌
株式会社三栄が手掛けるカーデザイン専門誌『Car Styling』が、2025年3月31日にオリジナル判型で復刊することが発表されました。これにより、2009年に休刊した当時の内容から約15年ぶりに、待望の新情報が読者の手に届くことになります。定価は4400円で、モーターファン別冊の一環として、多くの自動車愛好家やデザイナーに光を当てる内容が予告されています。
新生『Car Styling』のミッション
1972年に創刊された『Car Styling』は、デザイン視点から自動車文化を深く掘り下げてきました。特に、現代の自動車業界はBEV(バッテリーエレクトリックビークル)や自動運転技術の進化により、デザインが重要な役割を果たす時代を迎えています。新生Car Stylingは、この変革の過程を分析し、今後の未来に向けたデザインのあり方を明確に示すことを目指しています。
特集内容の魅力
Vol.1では、特に注目されるコンテンツが盛り込まれています。日本の主要な自動車メーカーから5名のデザイン部門のトップが参加し、企業のブランドメッセージを中心にしたデザイン哲学や、未来を見据えたデザイン戦略について語ります。これにより、読者は各社の創意工夫やアイデンティティを一層深く理解することができるでしょう。
- - HONDA DESIGN: 南俊叙氏による最新のデザインアプローチ
- - MAZDA DESIGN: ICONIC SPを徹底解説
- - TOYOTA DESIGN: サイモン・ハンフリーズ氏のビジョン
- - MITSUBISHI DESIGN: 渡辺誠二氏が語るデザインの未来
- - NISSAN DESIGN: アルフォンソ・アルバイザ氏が明かすデザインの意義
また、現代中国のカーデザインについても特集が組まれ、GEELYやGACのデザイナーへのインタビューを通じて、急成長を遂げる中国自動車産業のデザイン面に焦点を当てます。
編集長とその情熱
本号の編集長には、カーデザインの第一人者であり、株式会社スバルで長年活躍した難波治氏が就任します。デザインコンサルタントとしても活動している彼のリーダーシップのもと、初のデザイナー編集長として、より深い視点から自動車デザインに迫る内容が期待されています。難波氏は2018年に著書『スバルをデザインするということ』も出版し、その知識と経験を活かして『Car Styling』を新たな舞台へと引き上げることでしょう。
三栄の歴史と未来
創業から70年以上の歴史を持つ株式会社三栄は、レース関連の雑誌や自動車に特化した書籍を中心に、多様なコンテンツを提供してきました。近年では、スポーツやファッション、アウトドア分野への拡大も進めており、常に新しいトレンドに敏感な企業です。このようなバックグラウンドを持つ三栄が再び発信する『Car Styling』に、多くの自動車ファンやデザイナーの期待が寄せられています。
2025年3月31日の発売を楽しみにしながら、新生『Car Styling』がどのようにカーデザインの未来を切り開いていくのか、これからの展開に乞うご期待です。