令和の高校生の本音
2025年、女性アイドルグループのCUTIE STREETがデビューし、彼女たちの曲に「かわいいだけじゃだめですか?」というフレーズが登場しました。この言葉が流行し、若者たちの口に上ることが多くなった結果、好意を持たれてはいるものの一部の人々からは同時に辛辣な意見も生まれているようです。実際、現役高校生はこのフレーズにどういった意見を持っているのでしょうか?
マーケティング情報サイト「ワカモノリサーチ」が実施したアンケートでは、全国の現役高校生479名を対象に「あなたは“かわいいだけじゃだめ”だと思いますか?」という質問に答えてもらいました。その結果、68.7%が「かわいいだけじゃダメだ」と回答しました。この高い割合から、現代の高校生たちが「かわいさ」だけではない、さらに深い価値観を持っていることが見えてきます。
性格が重要
多くの高校生は「かわいいだけではダメ」と感じる理由として、性格の重要性を指摘します。
- - 「可愛いだけじゃダメ。性格も良くないといけないから」
- - 「可愛くても性格が悪かったら意味がない」
- - 「性格が悪いと可愛さが台無しになる」
これらの意見から、数多くの高校生が外見以上に内面的な魅力を重視していることがわかります。外見や「可愛い」姿だけではなく、性格の良さや人間性にこそ、真の価値が見出されているようです。特に、「外見が良くても性格が悪ければ友達になれない」といった意見は、見た目のみにフォーカスする傾向に疑問をぶつけています。
中身と性格の重要性
また、内面的な「中身」にも多くの高校生が注目しています。
- - 「中身がないと話して楽しくない」
- - 「可愛いだけではなく中身も大事」
高校生たちの意見の中には、「美は一時的だが中身は永続的」との考えも反映されています。このように考える彼らは、見た目の可愛らしさだけではなく、心の豊かさや人柄こそが本当の魅力を作る要素だと信じているのでしょう。
「美しい外見でも、中身が乏しければ、心地よい人間関係を築けない」と感じる若者たちの思いが、しっかりと寄せられる結果となりました。彼らは、見かけの魅力に対する冷静な視点を持っているのです。
厳しい現実
さらに、以下のような厳しい意見も多数見られました。
- - 「世の中は甘くない」
- - 「可愛いだけでは一人で生きられない」
これは一見すると嫉妬やひがみにも見えますが、実は社会に対するリアリズムが反映されているのかもしれません。可愛いければ何でも許されるという考えは、長い目で見れば限界があるという意識が広まっているのでしょう。また、社会の流れの中で「かわいい」だけを武器に生きることへの警告ともとれるコメントも多く見受けられます。
「かわいいだけじゃ悪くない」という声
一方で、「かわいいだけで良い」と考える高校生も一定数存在し、彼らは以下のように自己肯定感を述べています。
- - 「かわいいが正義」
- - 「可愛いだけで色々得することが多い」
彼らは、若さや色の良さが人生のアドバンテージであると信じ、時には「かわいさ」が人生を有利にする根拠だと感じているようです。この見解は、若者文化の中で深く根付いている「可愛さ」の価値観の表れとも言えるでしょう。
「かわいいこと」が人間の特権であると考えるその感覚は、今後の世代にも引き継がれていくのかもしれません。
結論
今回の調査結果からは、現役高校生が「かわいい」だけではない、性格や中身の重要性を理解していることがわかりました。可愛さと内面の調和が、本当の魅力であるという認識が広がっているのです。それに対抗するように存在する「かわいいだけで良い」という考えもまた、若者たちの自己表現として肯定できるものです。
今回の調査は、若者の多様な意見を理解し、今後の社会の動向を見つめる上で有意義なものとなりました。