30代のリアルを描く新たなエッセイ
大人にならなければならない──そんな社会の常識に疑問を投げかける、30代兼業文筆家ひらりさのメンタルリカバリーエッセイ『まだまだ大人になれません』が、2025年11月12日に株式会社大和書房から発売される。この作品は、日々の生活に向き合いながら自分自身を見つめ直す、ひらりさの心の旅を描写した一冊だ。
未熟さと向き合う30代
著者のひらりさは、法律的には大人でありながら、心のどこかで「未熟だ」と感じている。彼女は自らを「大人の練習中」と表現し、社会の期待と個人の感情との間で揺れ動く様子を綴っている。このエッセイの中で、彼女は低空飛行でも、うまく行かなくても、他者に対しても自分に対しても、許容することの大切さを語りかける。
「もういい歳なのに、このままでいいのか?」と悩む30代は少なくない。その中で、ひらりさは日々の小さな幸せや、大人にならなくても大丈夫というメッセージを伝え、共感を呼び起こす。
内容の紹介
本書は、以下の4つの章で構成されている。
- - Chapter1: 日々を生きのびる、息継ぎの技術
日常の中でどうやって息をつくか、心の安定を求める技術について触れる。
- - Chapter2: 30代、からだと付き合いなおす
年齢とともに変わる身体との関係を見つめ直し、自己受容を促す。
- - Chapter3: 生活を愛せなきゃ、自分も愛せない
日常生活の質を向上させることで、自分自身に対する愛情も深めるという考え方を提案。
小さな変化が人生をどう彩るか、新しい視点を持つことの重要性について語る。
読者の声
NHK連続テレビ小説『虎に翼』やアニメ『ぼっち・ざ・ろっく!』の脚本家である吉田恵里香氏は、このエッセイを絶賛。「誰もが気軽に発信できる時代だからこそ、エッセイが読みたい時がある。彼女のエッセイは、ページをめくるたびに握手したくなる存在感がある」と述べ、ひらりさの文章が多くの人々に共鳴することを示している。
ひらりさとは
ひらりさは平成元年に東京で生まれた兼業文筆家だ。オタク女子ユニット「劇団雌猫」のメンバーであり、『浪費図鑑―悪友たちのないしょ話―』で文筆業をスタートさせた。彼女は、現代の女性や社会に関する様々なテーマを扱っており、特に女オタク文化やフェミニズムに焦点を当てた文章が評価されている。単著や共著も多数執筆しており、彼女の独自の視点は多くの読者に支持されている。
書籍の詳細
- - 書名: まだまだ大人になれません
- - 著者: ひらりさ
- - 発売日: 2025年11月12日
- - 判型: 四六判
- - 頁数: 224ページ
- - 定価: 1,760円(税込)
- - 発行元: 株式会社大和書房
このエッセイは、今の自分を受け入れ、少しずつ前に進もうとするすべての人にとっての道しるべとなるに違いない。どうしても大人にならなければならないのか、その答えが見つかるかもしれない一冊をお楽しみに。