上野通明、5弦チェロの魅力を引き出すリサイタル
2025年10月10日、上野通明が初となる5弦チェロリサイタルを北とぴあ国際音楽祭で開催します。この公演は、彼自身の演奏スタイルのみならず、バッハ、シューベルト、ブラームスの名曲を共演者であるピアニスト小林道夫と共に演じる特別な舞台です。会場は東京都北区にあるさくらホール。開演時間は19:00で、18:20からの開場が予定されています。
5弦チェロの特性とプログラム
5弦チェロは4弦に加えた1本の弦によって、より幅広い音域を表現できる楽器です。上野通明はこの高音域を活かし、バッハの《無伴奏チェロ組曲》第6番を含む多彩な作品を披露します。特に、ブラームスの第1番「雨の歌」は、彼が奏でる歌心を感じさせる演目の一つです。
リサイタルでは、バッハのチェンバロに名匠小林道夫が参加します。彼はシューベルトとブラームスでは19世紀前半のフォルテピアノにて、上野通明と息の合った演奏を繰り広げるでしょう。小林道夫は日本におけるバッハ演奏の先駆者であり、その技量は折り紙つきです。
出演者プロフィール
上野通明(チェロ)
上野通明は、2021年にジュネーヴ国際音楽コンクール・チェロ部門で日本人初の優勝を果たし、多くの特別賞も受賞しています。彼の経歴は16歳から始まり、さまざまな国際コンクールでの成功によって国内外での活動が広がりました。彼が使用する楽器は1730年製のストラディバリウスや1758年製のテストレと、いずれも貴重なものです。
小林道夫(チェンバロ/フォルテピアノ)
小林道夫は東京藝術大学音楽学部で学び、以来、伴奏者として名を馳せてきました。数々の世界的音楽家との共演を経て、多方面で活動する彼は、1965年には北西ドイツ音楽アカデミーへ留学し、その後も様々な音楽祭で活躍しています。特に彼のチェンバロ演奏は高く評価されています。
チケット情報
一般販売はカンフェティを通じて購入可能です。一般席は4,500円、25歳以下の方は2,000円でチケットを手に入れることができます。限定された席数のため、早めの購入をお勧めします。
開催概要
- - タイトル: 北とぴあ国際音楽祭2025 上野通明&小林道夫 デュオ・リサイタル ~J.S.バッハから、シューベルト、ブラームス~
- - 日時: 2025年10月10日 (金) 18:20開場/19:00開演
- - 場所: 北とぴあ さくらホール(東京都 北区 王子 1-11-1)
- - プログラム:
- J.S.バッハ: 無伴奏チェロ組曲第6番 ニ長調 BWV1012
- シューベルト: アルペジョーネ・ソナタ イ短調 D821
- J.S.バッハ: ヴィオラ・ダ・ガンバ・ソナタ第3番 ト短調 BWV1029
- ブラームス: ヴァイオリン・ソナタ第1番 ト長調 Op.78「雨の歌」
音楽の世界に浸りたい方は、ぜひこの機会をお見逃しなく!