第45回日本SF大賞の発表
2023年9月1日から2024年8月31日までに発表されたSF作品の中から、最も優れた作品を選出する『第45回日本SF大賞』の受賞作が発表されました。本賞は、一般社団法人日本SF作家クラブが主催し、ピクシブ株式会社および株式会社ブックリスタの協賛のもとに行われています。今回の大賞には、
市川春子の代表作『宝石の国』が贈られることとなりました。
大賞と特別賞の受賞者
大賞
- - 受賞作品: 『宝石の国』
- - 受賞者: 市川春子(講談社)
彼女は2006年に短編「虫と歌」でデビューし、その後も数々の賞を受賞。特に『宝石の国』は2017年にアニメ化され、話題を呼びました。
特別賞
- - 受賞作品: 『銀河風帆走』
- - 受賞者: 宮西建礼(東京創元社)
宮西氏は、1989年生まれで、2013年にこちらの作品で第4回創元SF短編賞を受賞した実力派の新鋭です。
功績賞も受賞
さらに、故人に贈られる功績賞も、次の3名に授与されます。
- - 楳図かずお(漫画家)
- - 住谷春也(翻訳家)
- - 山本弘(作家)
これらの方々は、SFやファンタジーの分野において多大な影響を与えてきたことは言うまでもありません。
受賞の意義
受賞作品には、賞状とトロフィーに加えて、賞金100万円が贈られ、特別賞と功績賞にもそれぞれ賞状及び記念品が提供されます。贈賞式は、2025年4月26日(土)に代官山蔦屋書店で開催される「SFカーニバル」の中でも行われ、その模様は日本SF作家クラブの公式YouTubeチャンネルでオンライン配信される予定です。興味のある方はぜひ、チェックしてみてください。
受賞者たちのプロフィール
市川春子
- - 生年および出身地は非公開で、2006年にデビュー。代表作『宝石の国』は特に評価が高い。
- - 他にも「虫と歌」など、多数の著作を持つ。
宮西建礼
- - 1989年生まれの若手SF作家で、農学部を卒業後、作家活動を開始。2013年に短編賞を受賞。
楳図かずお
- - 1936年生まれ、和歌山県出身のホラー漫画家。特に『漂流教室』が有名。
住谷春也
- - 群馬県出身のルーマニア文学者で、翻訳界に多大な貢献。
山本弘
- - 京都府出身のSF作家で、ゲーム創作にも関わり、数多くの著作を持ちます。
このように、第45回日本SF大賞では、今を代表する作家から昔の巨星まで、幅広い分野の受賞者が揃い、多様な才能が称えられることとなりました。次回の贈賞式にも期待が高まるばかりです。
詳しくは、
日本SF作家クラブ公式YouTubeを通じてご覧いただけます。