王谷晶『ババヤガの夜』特装版
2025-12-26 09:41:16

34万部突破の王谷晶『ババヤガの夜』が特装版でダガー賞受賞を記念!

王谷晶『ババヤガの夜』特装版の発売決定



昨今のミステリー作品の中でも異彩を放つ王谷晶の小説『ババヤガの夜』が、ダガー賞受賞を記念し特装版として登場します。2025年12月末から期間限定で、イギリス版『The Night of Baba Yaga』をオマージュしたWカバーにて出荷されることが発表されました。この作品は、2018年に刊行され、国内累計34万部を突破する大ヒット作となっており、さらには全世界11か国での出版が決まっています。

短大生の護衛を命じられた新道依子



本作の物語は、喧嘩に明け暮れる新道依子を主人公に展開されます。彼女は関東有数の暴力団に連れてこられ、組長の娘である短大生の送り迎えと護衛を任されることに。この特異な状況の中で、依子と少女の奇妙な共同生活が繰り広げられます。

物語は、ふたりの関係が次第に深化していく様子と、暴力団の屋敷に秘められた秘密が明らかになっていく過程が巧妙に描写されており、読者は一気にその世界に引き込まれることでしょう。そして終盤で明かされる大胆な展開と、女性同士の微妙な関係が繊細に描かれ、心に残るものとなっています。

日本初のダガー賞受賞



特に注目すべきは、この作品が2025年7月にイギリス版『The Night of Baba Yaga』として翻訳され、英国推理作家協会賞(ダガー賞)の翻訳部門を受賞したことです。この快挙は、王谷晶が日本人として初めてのダガー賞受賞者となるものであり、国内外での評価が高まっています。

世界11か国での出版



『ババヤガの夜』は、すでにイギリス、アメリカ、韓国で発売されており、今後ドイツ、イタリア、ブラジル、チェコ、台湾、中国、タイ、インドネシアなど、多くの国と地域での出版が予定されています。王谷の作品は世界中の読者に広がりつつあり、その影響力はますます増しています。

著者プロフィール



王谷晶は1981年に東京都で生まれ、2020年に『ババヤガの夜』で注目を浴びました。彼女はこれからの日本のミステリー文学界を背負う重要な作家として期待されており、自身の作品を通じて「世の中に火炎瓶を投げたい」と語るその姿勢が、多くの支持を集めています。彼女の著作には、他にも『完璧じゃない、あたしたち』や『君の六月は凍る』などがあります。

一方、翻訳を手掛けたサム・ベットは、アメリカで生まれた多才な書き手であり、多くの著名な日本文学の翻訳プロジェクトに関与しています。彼の翻訳は、その繊細な文体と文学的理解から高く評価されています。

最後に



王谷晶の『ババヤガの夜』は、ただのミステリー小説に留まらず、女性の心情や社会的なテーマを巧みに反映させた作品です。特装版のリリースをぜひお楽しみに。未読の方は、手に取ってみることをお勧めします。読後には、きっとあなたの心に残る一冊となることでしょう。


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