自分だけの手づくり帯を楽しむための一冊
有名な手芸作家、小倉ゆき子さんによる新刊『刺しゅう・リボン・アップリケで大人可愛い手づくり帯』が、2025年2月27日に世界文化社から発売される。この本では、実物大の図案を使用して、読者が自宅で手軽にオリジナルの帯を作る楽しさを提案している。
大人可愛い図案が勢ぞろい
小倉さんの50年以上の手芸経験を活かした本書では、カラフルで魅力的なデザインの帯の作り方が詳しく紹介されている。その内容は刺しゅうやリボン、アップリケ、さらには日本伝統の「きりばめ」技法まで多岐にわたる。読者は自らの手で、心温まる思い出の品を仕上げることができ、そのプロセスも楽しむことができる。開くたびに元気になれる、楽しいアイデアが満載だ。
実物大図案で仕上がりが簡単
本書の強みは、すべての工程に実物大図案がついている点だ。これにより、初心者でもイメージ通りに完成させることが可能になる。さらに、帯の作り方は着姿と共に詳しく解説しており、完成した自分を想像しやすい。その多彩なデザインからお気に入りの手法を見つけ、自分のスタイルを確立する手助けをしてくれる。
取り上げられている手法
- - 刺しゅう:シンプルかつ華やかなデザインが特徴。日常使いにもぴったりだ。
- - リボンコラージュ:異なるリボンを組み合わせて作る、柔らかい印象の帯。
- - パッチワーク:残り布を活用して作る再利用の美しさを楽しむ方法。
- - きりばめ:特に小倉さんにこだわりのある技法で、愛情の詰まった作品が出来上がる。
手芸家としての小倉のこだわり
小倉ゆき子さんは、手芸界の草分け的存在として、多くの新たな手法を生み出してきた。その確かな技術に裏打ちされた解説は、初心者にもわかりやすく、手作りを楽しむ心を引き出す内容になっている。特に、リボンやアップリケなどのコラージュ技術は、作りやすさと楽しさを両立させている。
さらに、日常生活の中で楽しむための工夫も忘れない。特に、二部式帯に注目し、自身の手持ちの帯をどのように仕立て直すのか、結び方なども詳細に紹介している。旅行先でも使いやすく、おしゃれな仕立てがかなうとあって、きものファン必見の内容だ。
小倉ゆき子のプロフィール
1939年に生まれ、桑沢デザイン研究所を卒業後、1964年に手芸デザイナーとしてキャリアをスタートさせた小倉さんは、着物暮らしを大切にし、数々の著書を発表してきた。本書は、そうした彼女の魅力を詰め込んだ、読者にとっての宝物になるだろう。
書籍情報
『刺しゅう・リボン・アップリケで大人可愛い手づくり帯』は、B5判で104ページのボリューム。定価は1,980円(税込)で、全国の書店やオンラインで購入可能だ。
この本を手に取り、ぜひ自分だけの手づくり帯を完成させてみてください。心に残る作品が待っています。