河出文庫2025年12月新刊のご紹介
2025年12月8日、河出文庫から新たな4作品が一斉に発売されます。今回は、著名作家のアンソロジーや短編小説集、さらには雑誌の裏面史に関する興味深い作品がラインナップされています。どうぞお見逃しなく!
1. 穂村弘選『近現代短歌』
この作品集では、与謝野晶子や斎藤茂吉、北原白秋から塚本邦雄まで、50人の著名な歌人による代表作が収められています。穂村弘が厳選した五首の名歌に対する鑑賞が添えられ、その魅力を深く味わうことができる一冊です。短歌の奥深さを楽しく理解できる内容は、初心者にも優しい構成。文庫版は180ページにわたり、税込価格は770円です。解説は東直子が担当しています。
2. 小泉八雲著『チータ・ユーマ』
小泉八雲、またの名をラフカディオ・ハーンによって書かれたこの作品は、アメリカ南部と仏領西インドが舞台の短編小説を二編収めています。日本に来る前の彼の貴重な作品を通して、文学の世界に引き込まれることでしょう。この文庫は312ページ、税込定価は1,100円です。平川祐弘による解説も内容の理解を助けます。
3. 吉村昭初期中篇・短篇集『雪の火祭り』
吉村昭の初期作品を集めた『雪の火祭り』は、不朽の名作が揃う必読の一冊です。特に未発表原稿「新月」を含む全九篇は、彼の文学的成長の過程を感じさせるもの。真の生き方を問いかける内容が特徴で、304ページで税込価格は1,210円、解説は桑原文明によって行われています。
4. 『「奇譚クラブ」の絵師たち』
伝説的な風俗雑誌「奇譚クラブ」の裏話を描いた本書では、編集から絵画制作まで手広く活躍した喜多玲子を始め、多数の絵師の働きが紹介されています。特に当時の風俗や文化に触れることができ、貴重な資料といえるでしょう。304ページの作品で、税込定価は1,100円です。特筆すべきは、電子書籍版の予定がない点です。
書店での取り扱い
これらの作品は全国の書店で取り扱われています。独特な文学や歴史を楽しんでみたい方は、ぜひ手に取ってご覧ください。幅広い読者層に楽しんでいただける内容になっていること間違いなしです!