絵本『生きていてくれて、ありがとう』の真実
新刊『生きていてくれて、ありがとう』が2026年7月14日に出版されます。この絵本は、戦争と原爆の悲劇の中を生き抜いた一人の少女、「すえ子」の実体験に基づいた物語です。著者はあごうしゅうじが文を担当し、ひろみちいとが美しいイラストを描いています。
80年以上前の経験
物語は、太平洋戦争の終わりを迎える1945年、広島を舞台に展開します。8歳の少女すえ子は、大好きな家族と一緒に過ごすことが何よりの喜び。しかし、運命の日、1945年8月6日、原子爆弾が落ち、その日常は一瞬にして崩れ去ります。すえ子は家の倒壊の中から生き延びましたが、大切な両親と3人の姉たちを失うという、想像を絶する痛みを抱えることになります。
語り継がれる想い
この絵本は、長い年月を経てもなお、すえ子が「お母さんが、いつか迎えに来る」と絶望の中で抱き続けた希望を描いています。現在90歳の彼女の思いは、ただの記憶ではなく、今も心の中に生き続けています。この痛ましい物語は、平和の重要性を再認識させてくれる重要な証言となっています。すえ子が味わった悲しみと、それにもかかわらず見出した「生きる喜び」を、絵本を通じて伝えたいという想いが込められています。
平和についてのメッセージ
「すえ子」の経験から80年以上が経ちましたが、現在も世界のどこかでは戦争が続いています。絵本は、戦争の現実や平和のありがたさに目を向けるきっかけを与えてくれます。すえ子の声に耳を傾け、私たち自身の生活の中に戦争と平和を考える時間をつくることが求められています。
書籍情報
この絵本『生きていてくれて、ありがとう』は、株式会社岩崎書店から刊行され、定価は1,870円(本体1,700円+税)となっています。対象年齢は5歳から小学校高学年で、A4サイズの40ページという読みやすさも魅力です。
著者プロフィール
あごうしゅうじ:1967年生まれ。兵庫県で育ち、岡山大学を卒業。著書に多くの平和をテーマにした作品があり、時代の重要性を訴え続けています。
ひろみちいと:1971年生まれ、イラストレーターとして国内外で活動。絵本の魅力を引き出すタッチで、多くの読者を魅了しています。
この絵本は単なる物語ではなく、私たちが忘れてはいけない歴史の証言であり、未来への希望のメッセージです。