エドワード・ヤンの遺作が4Kレストア版で日本公開決定！

台湾ニューシネマの巨匠、エドワード・ヤンが手がけた映画『ヤンヤン夏の想い出』が、ついに4Kレストア版となって日本で公開されることが決まりました。本作は、少年ヤンヤンの成長と共に展開される家族の物語を、美しい映像で描いた作品です。公開は2025年12月19日から、渋谷のBunkamuraル・シネマ、シネスイッチ銀座、109シネマズプレミアム新宿など、全国各地で行われます。

この映画は、2000年に第53回カンヌ国際映画祭で監督賞を受賞した他、数々の国際映画祭での上映を経て、今なお多くの映画ファンと批評家から支持を集めています。特に、2016年には英国BBC主催の「21世紀の偉大な映画ベスト100」で第8位に選ばれ、2023年には「ハリウッド・レポーター」にて「21世紀の映画ベスト50」で1位を獲得するなど、その評価は時を経ても変わらず高まっています。

『ヤンヤン夏の想い出』は、台北と東京、熱海を舞台に、少年ヤンヤンとその家族の日常を描いています。彼の父親NJはコンピュータ会社を経営し、母､姉､祖母とともに幸せな生活を送っていましたが、叔父の結婚式をきっかけに、家族の運命は徐々に狂い始めます。祖母の脳卒中、父の恋愛、母の新興宗教への傾倒など、複雑な人間ドラマが展開していきます。

本作の映像美は称賛され、時には心を打つ残酷さをも伴うところが魅力的です。最近解禁された特報では、結婚式のシーンやヤンヤンと家族のカットが、みずみずしく、輝きに満ちた映像で表現されています。これにより、観客は一瞬で物語の世界観に引き込まれることでしょう。

『ヤンヤン夏の想い出』は、ただの映画ではなく、エドワード・ヤンが描いた愛と孤独、そして人の心の複雑さを描いた傑作です。公式サイトでは、映画の最新情報や、公開日程についても詳しく案内されていますので、こちらのチェックをお忘れなく。

公式Twitterアカウント(@YIYI_4K)でも、さらなる情報が発信される予定です。この貴重な機会に、エドワード・ヤンの名作を再び大スクリーンで体験することができることを、心から楽しみにしています。ぜひ劇場で、家族の物語を見届けてください。