ムーミンの魅力が再注目されるタイミングで、原作シリーズの80周年を祝うイベントが活発に行われています。この記念すべき年にあたる2025年、特に重要な作品として注目されているのが、トーベ・ヤンソンの名作『ムーミン谷の彗星』のパペット・アニメーションです。昨今、再上映が決定し、多くのファンの期待が高まっています。
『劇場版 ムーミン谷の彗星 パペット・アニメーション』は、初めて公開された2015年以来、実に10年ぶりの再上映となります。この作品は1946年に書かれた原作に基づき、トーベ自身が監修したポーランド制作のTVシリーズをもとに、色調を修正し、キャラクターたちのセリフや新たなアニメーションを加えて再編集されたものです。これは、ムーミントロールがスナフキンやスノークのお嬢さんと出会う特別な物語でもあります。
ストーリーは、ある日突然ムーミン谷が灰色に包まれてしまうところから始まります。ムーミンは、地球に向かって接近中の彗星の存在に気づき、友人のスニフとともに天文台に向かう旅に出ます。その途中で、スナフキンやスノークのお嬢さんと出会い、彼らと共に彗星の運命を探る冒険が繰り広げられます。果たして、彗星はムーミン谷に到達するのか、そして彼らはその危機をどう乗り越えるのかが見どころです。
このストーリーには、トーベ・ヤンソンが戦争や原爆に対する思いを込めたテーマもあり、現代の我々が直面する自然との対峙という普遍的なテーマが色濃く表現されています。愛らしいフェルトのパペットたちが描く友情や冒険の姿は、子どもから大人まで誰もが楽しむことができる内容になっており、ユーモアにあふれています。
さらに、本作の主題歌はアイスランド出身の歌姫ビョークが手掛けています。彼女の美しい歌声が、作品にとっても特別な色を添えています。また、声のキャストには名優たちが名を連ね、各キャラクターに命を吹き込んでいます。ムーミンを愛する人々が集結し、北欧から世界へと広がるムーミンの魅力を体感できる貴重なコラボレーションが展開されているのです。
この80周年を機に開催される「トーベとムーミン展」や、特別なコラボグッズも多数登場しており、ムーミンファンにはたまらないイベントが続々と展開されています。特に、トーベの誕生日8月9日「ムーミンの日」に行われる周年イベントは、さらなる盛り上がりを見せています。
公開日は2025年10月24日(金)から2週間限定で、新宿ピカデリーや名古屋のミッドランドスクエアシネマ、大阪のなんばパークスシネマにて上映される予定で、公開劇場は今後追加される予定です。上映時間や日程については各劇場によって異なるので、事前の確認が必要です。あの愛らしいムーミンたちが繰り広げる感動の物語を、ぜひ映画館で体験してみてはいかがでしょうか。公式サイトもチェックして、最新情報を逃さずに!