糸なしでも製本できる！新書『ヘディ・カイルの紙折り製本』の魅力に迫る

2025年11月、グラフィック社からリリースされる書籍『ヘディ・カイルの紙折り製本糸綴じなしでつくれるかわいい本とオブジェ』は、製本と紙折りの新たな可能性を提示する一冊です。本書では、何と糸を使わずに1枚の紙で製本する技法が36例も紹介されており、その内容は実に多彩です。

魅力的な紙折り技法の数々

書籍では、独特な形状のアイテムが作れる技法を詳細に解説しています。美しい星形や風車、王冠、さらには魚の骨や蜘蛛など、形が豊富です。それぞれのアイテムは、使用する紙が1枚で済むため、手軽に挑戦することができます。

例えば、基本的な技法の一つである「ジャバラ折り」は、無限の形を作る可能性を秘めています。さらに、「フラッグブック」や「ブリザード折り」など、用途に応じた多様な折り方も解説されており、まさにクリエイティブな製本が楽しめる内容です。
このように、ただの製本にとどまらない創造的な展開ができるのが本書の大きな魅力です。

結果的に形になる楽しさ

『ヘディ・カイルの紙折り製本』は、単に手法や技術を学ぶだけでなく、実際に形を作り出す楽しさを追求しています。各ページには、工程ごとに分かりやすい説明がついており、初心者から上級者まで幅広く楽しめる内容です。

この書籍では、さまざまな道具の紹介も行っています。製本に必要な基本的な道具から、あれば便利なアイテムまで網羅されており、これから紙折りを始めようという人にとっては大いに助けとなるでしょう。特に、特定の紙をどこで入手できるかの情報も載っているため、これから始めたい方にはとてもありがたい配慮がされています。

ヘディ・カイルと彼女の思想

本書の著者であるヘディ・カイルは、独自の製本技法を開拓し続けてきた伝説的な人物です。彼女は多くの書籍や資料を通して、製本と紙の折りについての技術を教え続けています。また、多くの博物館や美術館で行われた展覧会でも彼女の作品が紹介され、その造形美と工夫が高く評価されています。

カイル氏は、図書修復士としても知られていますが、彼女の情熱は製本に向けられ、現在も日々新たな作品を生み出しています。彼女の技術を学ぶことで、多くのクリエイターとしての才能を持つ人々がインスパイアされているのです。
この新書によって、さらに多くの人々が紙折りを楽しみ、自己表現の幅を広げるきっかけとなることを期待しています。