中国思想史の巨人、孔子について
中国思想史上、最も名高い人物の一人である孔子。彼は、いかにして崇められる「神」へと変貌したのか?著名な思想家である湯浅邦弘氏の新書『孔子は、いかにして「神」になったのか』が、NHK出版から2026年2月10日に発売される。今作では、孔子がどのようにして社会の中で神聖視され、そしてその教えが根付いたのかを、さまざまな視点から探求していく。
孔子の神聖化に向けた旅路
孔子は、彼が生きた生前には自ら理想とする政治を実現することができず、故郷の魯に戻り、失意の中で人生を閉じた。しかし、その教えは時代を超えて受け継がれ、いつしか「聖人」としての地位を獲得するに至る。この新書では、「なぜ二千年以上も前の言葉が、今も私たちの心に響くのか?」という根本的な問いに対して掘り下げていく。
新たな孔子像の提示
著者の湯浅氏は、大阪大学名誉教授であり、長年中国思想史を研究してきた専門家。彼が描く新たな孔子像は、これまでのイメージを覆す部分が多い。生前の孔子は神格化されることはなく、政治権力を手にすることもなかった。では、どうして彼の思考は後の時代に「中華の背骨」と称されるような影響力を持つに至ったのか。湯浅氏はその背景を丁寧に解説していく。
「儒学」と「儒教」の関係
本書は、孔子の教えがどのように「儒教」として確立され、そして国家に組み込まれていったのかを詳細に分析する。特に、儒学が「国家教学」としての地位を確立する過程は、当時の政治的背景や文化的要因を踏まえながら語られる。さらに、儒学が浸透することによって生まれた「朱子学」や「陽明学」といった新たな思想的流れについても触れており、古典がいかに現代へと受け継がれているかを考察する。
本書の構成
新書は、以下のような章立てで構成されている。
1. 人が「神」になるとはどういうことか
2. 孔子はもとから「神」の素養をもっていたのか
3. 孔子の思想はなぜ「中華の背骨」となったのか
4. 孔子の聖人化はいつから始まったのか
5. 儒学はいかにして国家教学になったのか
6. 儒学はなぜ「朱子学」「陽明学」を生んだのか
7. 孔子は日本でどのように受容されたのか
8. 孔子の教えはどこに向かうのか
孔子の教えが今も活き続ける理由
本書を通じて、湯浅氏は「孔子は神なのか?」という根底的な疑問に答えようとする。彼の教えがなぜ現代においても広く尊重され、愛され続ける理由について、深く掘り下げる。
書籍情報
『孔子は、いかにして「神」になったのか』は、240ページの新書判で、定価は1,078円(税込)。読者は、時代を超えた孔子のメッセージを新たな視点から体験できるだろう。ぜひ手にして、その深淵な思想に触れてみてほしい。
購入情報
この本は、
NHK出版の公式サイトや
Amazonで購入可能である。孔子の教えが説く、人々の心を豊かにするwisdomを是非体感してみて欲しい。