ブラジルの音楽団体が織り成す「平和のためのコンサート」アジア巡演

音楽で紡ぐ平和のメッセージ

2025年の秋、日本、韓国、そしてバチカンで開催される「平和のためのコンサート」が注目を集めています。これは、ブラジルのオーケストラ・クリアンサ・シダダン（OCC）が主催するもので、戦争をテーマにしたメッセージを音楽を通じて伝えようとしています。

OCCの背景と活動

オーケストラ・クリアンサ・シダダンは、2006年に設立され、経済的に困難な環境にいる若者たちに無償で音楽教育を行う団体です。これまで約450人の7歳から21歳の若者に対し、クラシック音楽や弦楽器の技術を指導し、彼らの将来をサポートしています。

OCCの創設者であるジョアオ・ジョゼ・ロシャ・タルジノ判事は、音楽を通じて希望と文化交流を実現することを目指しています。この団体は、これまでに30以上の賞を受賞しており、国際連合やユネスコからも高い評価を受けています。

「平和のためのコンサート」の意義

「平和のためのコンサート」では、戦争によって家族を失ったメンバーも参加しますが、彼らは音楽を通じて平和を願うメッセージを世界に届けることを強く望んでいます。多国籍アンサンブルとして、ブラジル、韓国、北朝鮮、ロシア、ウクライナ、イスラエル、イランなどから集まった25人の若者が共演します。

公演はどういった音楽作品が披露されるのか、多くの人々が興味を寄せています。プログラムには、ブラジルの作曲家H. ヴィラ＝ロボスの「ブラジル風バッハ第4番」など、多彩な作品が揃っており、聴衆に感動を与えることでしょう。