ノミネート作品紹介
2026-06-11 05:12:16

講談社からノミネート!第175回芥川賞と直木賞の見どころ

講談社からノミネート!第175回芥川賞と直木賞の見どころ



公益財団法人日本文学振興会が発表した第175回芥川龍之介賞と直木三十五賞の候補作に、講談社から2作品が選出されました。ここでは、その作品たちの詳細を深掘りしていきます。

第175回芥川龍之介賞候補作



小砂川チト『ゾンビ回収婦』


本作『ゾンビ回収婦』は、未来のAIに浸食された社会を舞台にしています。物語の主人公は、夫と共に職を失った女性。突然夫が失踪し、彼女は現実から逃れるかのようにVRゲームの世界に飛び込みます。その中で、ゾンビが蔓延るホテルで掃除婦として働き始めるという異色のストーリーが展開されます。

あらすじの魅力

「もうひとつの現実」の中で、主人公は一人で闘い続けることになります。失踪した夫との関係、そして異空間での人々との出会いが、彼女をどのように変えていくのか。サバイバル要素と心理描写が巧みに織り交ぜられ、読者の心を掴む作品に仕上がっています。

第175回直木賞候補作



凪良ゆう『多類婚姻譚』


直木賞候補の『多類婚姻譚』は、現代の婚姻に関するさまざまな問題を描写しています。主人公の佐々木律は、入籍を目前に控え、愛する婚約者である朱里と共に未来を築こうと奮闘するものの、意見の不一致に直面します。

話題のテーマ

この作品では、セクシュアリティやジェンダー、世代間格差といった複雑な社会的要素が絡み、結婚に対するプレッシャーや不安が浮き彫りになります。「どうして結婚はこんなに難しくなったのか?」という問いかけが心に刺さる一冊です。

作家たちのプロフィール



小砂川チト


岩手県出身の小砂川チトは、慶應義塾大学で文学を学び、2022年にデビューしました。以降、『家庭用安心坑夫』などで評価を得ており、芥川賞候補に選ばれた経歴も持つ若手作家です。独自の視点から描かれる物語が、多くの読者を惹きつけています。

凪良ゆう


京都在住の凪良ゆうは、広範な作品を手がけており、「美しい彼」シリーズはドラマ化でも人気を博しました。彼女の作品は、現代の複雑な人間関係と社会問題をテーマにし、多くの支持を集めています。特に『流浪の月』は本屋大賞を受賞し、映画化もされました。

選考会の詳細


最終的な選考結果は2026年7月15日(水)午後4時より築地・新喜楽で行われる予定です。今回のノミネートを通じて、これらの作品がどのような評価を受けるのか、文学ファンの間で注目が集まっています。

新たな才能が誕生し、同時に過去の名作との対決も見られる本賞。小砂川チトと凪良ゆう、それぞれの物語がどのように評価されるのか、期待がかかります。


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