ROSTO追悼上映会、幻想的なオマージュ映像12編が公開される

ROSTO追悼上映会の詳細

2019年にこの世を去ったスペインの映像作家ROSTOを追悼する特別上映会が、8月16日（土）より渋谷イメージフォーラムでスタートします。この上映会は、ROSTOの独創的な芸術世界を再評価し、その遺産を広める機会です。

オマージュ映像12編

今回の企画には、ROSTOの作品に敬意を表した短編映像が含まれています。監督を務めるのは、頭脳警察のドキュメンタリーで知られる末永賢氏です。彼はROSTOの作品に強く共鳴し、全12編の縦型オマージュ映像を制作しました。これらの映像は、ROSTOの持つ独自のダークで幻想的な視点を反映しており、各作品には詩的なメッセージが組み込まれています。

上映作品のラインナップ

上映されるのは、以下の三作品です。
1. 『四つの悪夢』
- ROSTOが15年以上をかけて制作した短編映像を再編集した作品です。この作品は音楽のない音楽映画として認識されており、彼がかつて在籍していたパンクバンド「THEE WRECKERS」の“存在しないレコード”がテーマになっています。

2. 『すべてが変わったようで、何も変わっちゃいない』
- ROSTOの創作活動を追った短編ドキュメンタリーで、彼の人生における重要な瞬間や影響を与えた要素を解説しています。

3. 『ニクスの怪物』
- ROSTOが監督・脚本・作曲を手掛けたパペットアニメーション作品で、主人公ウィーリーの冒険を描いています。この作品にはROSTOに縁のあるアーティストたちが声優として参加しており、音楽はメトロポール・オーケストラが演奏を担当しています。

限定豪華本の販売

また、上映に合わせてROSTOの作品を集めた豪華限定本「Mind My Gap」も劇場および特設サイトで販売されます。この本には、ROSTOがオンラインで発表していた作品群が収められ、彼の芸術性をさらに深く知ることができます。

監督の思い

末永賢監督は、「ROSTOとの対話の機会は失われていない」と語っています。彼の生涯や作品には、強いメッセージと魂の振動が感じられます。ROSTOが残した映像と音楽の力を通して、彼との深い繋がりを感じてほしいという思いが込められているのです。

チケット情報

上映会はシアター・イメージフォーラムで開催され、一般チケットは1,900円、学生や高齢者には割引料金が用意されています。毎月1日や特定の曜日には更なる割引があるため、お得に観覧したい方は必見です。先生と学生、若者たちの間でROSTOの世界を一緒に探求するこの機会をお見逃し無く！

この特別な上映会を通じて、ROSTOの魅力にひたる時間をぜひ体験してください。心揺さぶる映像と未来に向けた新たな理解を得ることができるかもしれません。彼の芸術が今も私たちの身近に存在し続けることを願っています。