『小説野性時代』が新たな号を発表
2025年4月25日、株式会社KADOKAWAが満を持して配信を開始した月刊文芸小説誌『小説野性時代』電子版2025年5月号(vol.257)。この新号では、安部若菜の注目の新連載がスタートし、さらには第16回小説野性時代新人賞の受賞作の発表も行われ、読者の期待を一身に背負った内容となっています。
新連載の紹介
安部若菜『描いた未来に君はいない』
新進気鋭の作家、安部若菜が敢えて挑む恋愛小説。その題名に込められた意味は一体何か。「私のこと、殺してくれる?」という衝撃的なフレーズで始まるこの物語の主人公は、叶えられない約束を抱えながらも恋愛に目覚めていきます。安部若菜はこれまでに『アイドル失格』での手腕を発揮しており、果たしてこの新作でどのような新たな扉を開くのか、読者だけでなく多くの関係者が注目しています。
読切作品の扉
ブレイディみかこ『ある督促ガールの手記私労働小説―ザ・シット・ジョブ―』
ブレイディみかこの新作読切がまたしても話題を呼びそうです。彼女が描くのは、信販会社での仕事を始めたばかりの主人公が、思いがけず督促の電話をかけることになった様子。読者はそこに隠された「覚悟」とそれを乗り越える主人公の姿を追いかけていきます。労働現場のリアルな一面を描くことで、共感を呼び起こす作品に仕上がっています。
受賞作品が決定
今年の新人賞受賞作については詳細はまだ公表されていませんが、注目の新人が選ばれたことに期待が高まっています。過去の受賞者を見ても、後に著名な作家となった人たちが多く、今回の受賞者からも今後の活躍が見逃せません。
おすすめ連載が進行中
何故、主婦の彼女が夫の上司を刺したのかを描いた事件小説。現代社会が抱える問題の深層に迫ります。
本当に美味しい鰻屋を求めて江戸を巡るお富美の奮闘を描く、味覚物語。多様な人々との出会いも描かれ、心温まるストーリーに仕上がっています。
盲目の学者が見た世界を通して、知識を得ることの意味や勉学の大切さを考えさせられる作品。
書誌情報
この新号の配信開始は2025年4月25日、今後も月ごとに続きます。各種プラットフォームでのダウンロードや購読も可能で、電子書籍として手軽に楽しむことができます。今年のこの小説誌からは、どんな才能が羽ばたくのか、目が離せません。
定価は385円(本体350円+税)。KADOKAWAのオフィシャルサイトや各自主販売ページでの購入が可能です。