ベルギー発の感動の児童文学『こねずみくん、ききいっぱつ!』
株式会社徳間書店から新たに刊行された児童文学『こねずみくん、ききいっぱつ!』が、4月25日(金)に発売されました。オランダ語原作の本書は、若い読者だけでなく、大人にも楽しめる深いメッセージを持ち、心をつかむストーリーが繰り広げられています。
あらすじ
物語は、主人公のこねずみくんが森の中でおじいちゃんを探しているところから始まります。そんな折、フクロウが登場し、「おじいちゃんのいる場所を知っている」と教えてくれます。フクロウの家に行くことになったこねずみくん。しかし、そこで見つけたのは行方不明になった友達や親せきのメガネ——彼らはフクロウに食べられてしまったのです。
「ぼくがみんなを救わなきゃ!」と急いでフクロウの家から逃げ出すこねずみくんですが、フクロウにネズミ一族のダンスパーティーのことを話してしまったことに気が付きます。彼は友達たちに急いで知らせなければなりません。 しかし、彼の帰り道にはさまざまなピンチが待ち受けています。木にくくりつけられた犬、スープにされそうなニワトリ、そして一人ぼっちで誕生日パーティーを開くモグラとの出会いなど、次々と危機に直面します。
友情と勇気の物語
冒険の中でこねずみくんは、ネコやキツネに襲われながらも、仲間たちを助けるために知恵を絞ります。おじいちゃんから教えられた言葉が、彼を勇気づけ、導くのです。物語は、彼が仲間を救おうとし、さまざまな危機を乗り越えて成長していく姿を描いています。
絵本の魅力
本書を彩るカラー挿絵は、オランダ児童書界を代表する画家・テー・チョンキンによって描かれています。88歳で描かれた彼のユーモアあふれる挿絵は、物語の緊迫感や感動をさらに盛り上げています。絵本好きの方はもちろん、初めて児童文学に触れる方にも魅力的です。
著者プロフィール
本書の作家はヘルダ・デ・プレーター。1958年に生まれ、オランダ語と英語を教えながら児童文学や詩を執筆してきました。彼女の作品は多くの賞を受賞しており、特に児童文学の分野での評価は高いです。
一方、イラストを担当したテー・チョンキンは、オランダで最も優れた子供の本の絵に与えられる「金の絵筆賞」を複数回受賞した実力派です。彼の作品は、日本でも多くの作品が紹介されています。
まとめ
『こねずみくん、ききいっぱつ!』は、友情や勇気、成長をテーマにした心温まる物語です。この本を通じて、子供たちに大切な価値観を伝えることができるでしょう。ぜひ、手に取ってみてはいかがでしょうか。
書誌情報
- - タイトル: こねずみくん、ききいっぱつ!
- - 作: ヘルダ・デ・プレーター
- - 絵: テー・チョンキン
- - 訳: 鵜木桂
- - 定価: 1980円(税込)
- - 発売日: 2025年4月25日(金)
- - ページ数: B6判・192ページ
- - ISBN: 978-4-19-866003-1
- - 発行: 徳間書店
【詳しい情報は、徳間書店の公式サイトをチェックしてください。】(https://www.tokuma.jp/book/b661842.html)