AVITAとFainders.AIの新たな挑戦
AVITA株式会社(東京都目黒区、代表取締役社長CEO:石黒浩)は、韓国に拠点を置くAI技術を取り入れたリテールソリューションを展開する
Fainders.AI(ソウル特別市、代表取締役:ハム・ミョンウォン)との連携により、無人店舗向けのAIソリューションの試験導入を開始した。このプロジェクトでは、FAIが運営するAI無人店舗にAVITAのアバター接客サービス「
AVACOM」が実装され、さまざまな顧客対応がAIアバターを通じて強化される。
日韓連携の背景
日本と韓国では少子高齢化が進み、特に小売業やサービス業における人手不足が深刻な問題となっている。その中で、無人店舗の導入は急速に進んでおり、効率的な運営を求める声も高まっている。無人店舗の普及は新たなソリューションの必要性を生むが、それと同時に顧客との接点をいかに保つかが課題となっている。
今回の試験導入は、AI技術とアバターを融合させた先進的な接客モデルの実現を目指している。FAIは映像解析を基にしたVision AI技術で無人店舗ソリューションを提供し、AVITAはリテールやサービス業での幅広い実績を生かし、ヒューマンタッチな接客を実現する。
プロジェクトの内容
このプロジェクトは2025年の2月から8月までの6ヶ月間にわたって行われ、店舗はソウル特別市の瑞草区にある「
SuperSwift」という名の無人店舗で運営される。導入されるAIアバターは、以下のようなサービスを提供する。
- - 返品・交換案内
- - 店舗案内
- - トラブル時の一次対応
- - 多言語対応
接客体験におけるAIアバターの導入は、顧客にスムーズで満足度の高いサービスを提供することを目的としており、特に返品対応など、顧客からの問い合わせが多い場面で効果を発揮するだろう。
将来の展望
AVITAとFAIは、今回の取り組みを通じて日韓共創のモデルを確立し、他のアジア諸国へも展開を視野に入れている。両社は多国籍なサービスを展開し、それに伴う技術開発やパートナーシップの拡大を進めていく計画だ。特に多言語対応は、さまざまな文化背景を持つ顧客にリーチするための重要なカギである。
「AVACOM」とは
「AVACOM」は、AVITAが提供するオンライン接客サービスであり、アバターや生成AIを活用した効率的な接客を実現する。これにより、店舗や受付の無人化や省人化が進み、人手不足にも対応。サービス開始から2022年までに数百件の導入実績を持ち、顧客接点の向上だけでなく、業務効率の向上にも寄与している。新たな雇用形態である“アバターワーカー”も生まれ、社会に新たな可能性を提供している。
Fainders.AIの背景
Fainders.AIは、AI技術を駆使し、顧客と店舗両方の利益を追求するリテールソリューションプロバイダーだ。現在、韓国やシンガポールを中心に事業を展開し、将来的には300店舗以上へのサービス拡大を目指している。
AVITAのミッション
AVITAは、「アバターで人類を進化させる」というビジョンを持ち、アバター技術を通じて、誰もが働きやすい環境の構築に努めている。これにより、より多くの人々が自分の力を発揮できる社会を目指している。
今回の連携は、日韓のスタートアップによる革新的な試みであり、無人店舗の未来を切り開く新たな一歩となるだろう。