産経新聞元特派員が語る中国の実態、虚構の裏側とは？

産経新聞元特派員が語る中国の実態

中国に関するニュースは、我々にどのように伝えられているのでしょうか。その実態を、産経新聞元特派員である福島香織さんが新書『新聞が語る中国の97％は嘘である』で明かしています。この書籍は、メディアを通して知る中国の姿がどれほど虚像であるかをテーマにし、実際の中国社会の厳しさや政治的な状況を赤裸々に語っています。

新聞が伝えない真実

福島さんは、記者時代に知り得た中国の実態を本書にまとめました。彼女は中国に滞在していた経験から、メディアが報じる内容がいかに偏向しているかを示しています。彼女の視点からは、中国人が持つ価値観や国民性が明らかになり、それが社会や経済にどのように影響しているか理解できる内容となっています。

特に、「ずるく、腹黒く、嘘を平気でつける人間が歴史を動かす」という考え方は、中国の文化や習慣に深く根付いており、日本の性善説とは対極にあるとのこと。これにより、国民性や社会構造が成り立っているというのです。

経済と腐敗の関係

著書では、中国政府の経済統計がいかにいい加減であるか、そして建築業界での手抜き工事が横行している理由なども明かされています。これらは全て、共産党政権の腐敗だけでなく、中国人の国民性に起因するものであると福島さんは指摘します。長期的な信用を築くより、目先の利益を優先する姿勢が社会を悪化させているとの見解です。

社会の過酷さ

本書では、日本では想像もつかないような中国社会の厳しい実態が描かれています。人民は「ニラ」と例えられるように、成長した後はすぐに刈り取られてしまう存在として描かれ、搾取と迫害が日常的に行われている様が浮かび上がります。このような環境では、裏切ることや騙すことが生き残るための手段として選ばれるようになるのでしょう。