夢野久作の日記復刊
2025-01-31 12:44:55

夢野久作の独自の視点を俯瞰する貴重な日記が復刊決定!

夢野久作の独自の視点を俯瞰する貴重な日記が復刊決定!



2025年1月31日、夢野久作による『夢野久作の日記』が復刊されることが発表されました。これは、彼の名作『ドグラ・マグラ』刊行90周年を記念した企画の一環として行われるものです。この日記は、全集にも未収録の貴重な資料で、作家生活のさまざまな側面を知ることができる内容となっています。

『ドグラ・マグラ』の重要性



夢野久作の『ドグラ・マグラ』は、日本探偵小説の中でも特にユニークな作品として知られ、発表から90年が経った今でも熱狂的な読者に支持されています。この作品は、構想から執筆にかかるまで実に10年以上もの歳月をかけ、1935年に初めて世に出ました。読者を魅了する複雑なストーリーと、文学的な深みを持つこの作品は、時代を超えて愛され続けています。

夢野久作の日記とは?



『夢野久作の日記』は、彼の創作過程や生活を後世に伝える重要な記録です。彼は執筆に挑む日々や、その過程を詳細に日記に付けており、これが彼の息子・杉山龍丸によって編纂され、1976年に初版が刊行されました。当時、この日記には彼の書斎や日常生活の様子が写された写真も含まれており、資料的価値が非常に高い作品でした。

しかし、この日記はそれ以降、流通が途絶え、長い間品切れ状態が続いていました。福岡県立図書館デジタルライブラリでは、実物の画像が閲覧可能ではありますが、親族による監修を受けた書籍を通してこそ、その内容に真に迫ることができるのです。

復刊の背景と意義



今回、2023年12月に復刊ドットコムと㈱書泉による協力により、この日記が新装版として復刊されることになりました。著作権者の同意を得て、その内容を忠実に再現しつつ、読みやすく手に取りやすいA5サイズの並製本として生まれ変わります。

この復刊は、夢野久作や『ドグラ・マグラ』を理解しようとする読者にとって、価値ある一冊となることでしょう。ファンや研究者にとって、久作の生涯をより深く知るための貴重なリソースとして期待されています。

編集担当者の思い



本書の編集を担当する大河原哲氏は、夢野久作が執筆を志す以前から詳細な日記をつけることを習慣としていたことに触れ、日記の一部は戦災によって失われてしまった現実を悔やみつつ、今残っている記録がどれほど貴重かを語っています。これには作家としての彼の足跡がより深く表現されています。

昨今の文学界では、作家の私生活や思想、その時代の文化背景を知ることが、作品の理解を深める手助けとなります。この日記は、そんな読者にとって、探求の材料として必要不可欠な文献です。

製品情報と予約開始日



『夢野久作の日記[新装版]』は、2025年1月31日から予約受付を開始し、3月下旬にお届け予定です。販売価格は6,050円(税込)で、536ページに及ぶ内容が予定されています。購入は書泉オンラインや、芳林堂書店、高田馬場店で可能です。

夢野久作の創作の源泉に触れ、彼の人生や作品に対する深い理解を得るチャンスをお見逃しなく!


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