新潮社の新しいYouTubeチャンネル「イノベーション読書」に注目!
新潮社が始めた「イノベーション読書」は、ただのYouTubeチャンネルではなく、視聴者に新しい視点や考え方を提供することを目的とした「教養情報系」のプログラムです。このチャンネルでは、著名な著者や識者との対話を通じて、我々の仕事や日常においていかにイノベーションが生まれるかを探ります。特に、ノンフィクションのトークやドキュメンタリーをメインに取り上げ、多彩なコンテンツを配信予定です。
初回は與那覇潤氏による特別講座
「イノベーション読書」の初回ゲストは、評論家の與那覇潤さんです。彼のテーマは「『推し』でも『アンチ』でもない生き方は可能か?文芸評論の双璧『江藤淳と加藤典洋』に学ぶ」です。この講座では、昭和と平成、それぞれの時代を代表する文芸評論家、江藤淳と加藤典洋に焦点を当てます。江藤は1999年に自らの命を絶ち、その没後25年を迎える昨年には再評価の声が高まりました。一方、加藤典洋も、戦後50年を迎えた1995年に大きな論争を巻き起こし、2019年にその生涯を閉じました。この二人の評論家が遺した思想が、現代においていかに重要であるかを掘り下げていきます。
現代社会と二極化の問題
現代の社会は、意見が二分化しやすくなっています。信じるべき存在に「推し」と「アンチ」が存在しますが、その境界線はますます曖昧になっています。你は相手を一切否定するか、あるいはその意見を鵜呑みにするか、という選択肢に直面しています。江藤と加藤の言葉から、分断された世界をどのように乗り越えるかのヒントを探りつつ、何を信じて行動すべきかを考えざるを得なくなっています。
こんな人にオススメ
この講座は、江藤淳や加藤典洋に興味を持っている方、または現代の二極化した議論に違和感を持っている方にもぴったりです。特に「戦後80年」の実感を文学の力で捉え直したいと思っている方には聴いていただきたい内容です。
出演者情報
与那覇潤(よなは・じゅん)
評論家で、日本近代史を専門とする学者でもあります。かつて地方公立大学の准教授として教鞭をとるも、精神的な問題により辞職。その後、精神科医・斎藤環氏との共著で注目を浴び、小林秀雄賞を受賞。このように、文学や歴史を通じて独自の視点を持つ与那覇氏の考えは必見です。
聞き手・山内宏泰(やまうち・ひろやす)
愛知県生まれのフリーランスライターであり、文芸や社会など多岐にわたるテーマをカバーしています。「飯田橋文学会」での活動も話題になります。
新潮社の「イノベーション読書」を通じて、時代を超えた文芸の力を再発見し、新たな知見を得る機会をお見逃しなく!
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