ジェンダー平等を学ぶ新たな絵本シリーズ「これがじぶんのいろ!」
認定NPO法人ReBitは、2025年12月15日、ジェンダー平等と公平をテーマにした絵本「これがじぶんのいろ!」シリーズの翻訳出版を発表しました。このシリーズは、子どもたちに多様性を尊重することの重要性を教えるために作られました。出版社のゆまに書房の協力により、教育現場での利用を視野に入れた形での発売となっています。
絵本シリーズの概要
「これがじぶんのいろ!」シリーズは、子ども一人ひとりの多様性を尊重し、性別による固定観念を克服するサポートを行います。それぞれの物語は、子どもたちが気軽に触れられるテーマとして、困難な状況を乗り越えるキャラクターたちを描いています。全3冊で、各巻には以下のような内容が含まれています。
1.
「ピンク!これがじぶんのいろ」 では、普段は男らしさに悩む主人公が、自分の好きな服を着ることで自信を持つ様子を描きます。彼女が抱える苦悩は、多くの子どもたちが共感できるものです。
2.
「むらさき!これがじぶんのいろ」 では、男女どちらかを選ぶことに疑問を持つ主人公が、仲間の支えを受けながら自分らしさを見つける様子を描いています。学校でのプレッシャーに対抗する姿は勇気を与えます。
3.
「あお!これがじぶんのいろ」 では、運動会に参加できるかどうか悩む主人公が、クラスメイトの支えによって自らの能力を証明するストーリーです。性別による制約に立ち向かう姿が印象的です。
教材の無料公開
ReBitは、絵本を補完するための教材も制作しました。これにより、教育現場での授業実践を後押しすることを目的としています。教材には指導案やワークシート、動画も含まれており、すべて無料でダウンロード可能です。これにより、教員たちがジェンダー平等や多様性についての授業を行う不安を軽減します。教育現場での利用を容易にすることで、子どもたちが多様な価値観を学ぶ機会を提供します。
訳者のメッセージ
本シリーズの訳者であるなかじまじゅんさんは、これらの絵本は「自分らしさ」を大切にすることについて考えるヒントが詰まっていると語っています。主人公のジェンダーを明らかにしないことで、さまざまなバックグラウンドを持つ子どもたちが自分を投影できるよう工夫されています。絶えず周囲のサポートが大切であるというメッセージも含まれます。全編ひらがなで書かれているため、子どもたちが自分で読みやすくなっています。
絵本の重要性
この「これがじぶんのいろ!」シリーズは、学校の図書館や児童館で子どもたちに触れてもらうことで、ジェンダー平等についての理解を広げる一助となることでしょう。子どもたちが互いに支え合い、ありのままの自分を大切にする姿勢を育むための大切な一歩となるのです。
まとめ
認定NPO法人ReBitの新しい試みは、教育界に新しい風を吹き込むものです。多様性を尊重し、すべての子どもたちが「ありのまま」でいられる未来を築くために、ぜひ手に取ってみてください。興味のある方は、
こちらから詳細をチェックしてください。