新たに登場する実用書『がんとお金の話』
がん治療という厳しい現実に直面する患者とその家族が、経済的な不安を少しでも軽減できる道筋を示すための新刊『【図解】医療費・仕事・公的支援の悩みが解決する がんとお金の話』が4月25日に発売されます。この本は、看護師でありファイナンシャル・プランナーでもある黒田ちはるさんが執筆しました。彼女はがん患者を支援する活動を長年続けてきた専門家で、これまでに1,000件以上の相談に対応してきた実績があります。
高額療養費制度の再検討が求められる今
現在、高額療養費制度についての再検討が進行中です。多くの患者が「これ以上医療費が増えたらどうしよう」という不安を抱いている中、保険制度や公的支援の理解が必要不可欠です。『がんとお金の話』では、そうした医療費の負担を軽減するための具体的な制度を図解でわかりやすく解説しています。内容には、高額療養費制度をはじめ、傷病手当金、障害年金といった公的制度に加え、実際の家計管理や働き方の調整方法などが含まれています。
就労世代のがん患者とその家族への寄り添い
本書の主な対象者は、がんと診断された働く世代の人々とその家族です。治療を受けながらも仕事や生活を続けたいと願う人々に、的確なアドバイスが提供されます。著者は、患者家計サポート協会を通じて、全国のがん患者やそのご家族に向けた無料のオンライン相談会も運営しています。情報から具体的な相談まで、安心して受けられる場を提供しているのです。
本書の特長と目次
『がんとお金の話』は、以下のような章立てで構成されています。
1.
お金の問題は治療と並ぶ大問題
2.
時系列で見るがんの治療にかかるお金
3.
仕事を続けるための選択肢
4.
お金のかけかた・調整のしかた
5.
仕事の休み方
6.
治療が長期になってきたら
7.
相談のしかた
具体的な医療費事例や家計管理の実例も交えながら、読者が自分自身のケースに照らし合わせて理解を深める助けとなるでしょう。特に、治療および経済面での選択を迫られる状況に置かれた人々にとって、心強い味方となる一冊です。
医療従事者にもおすすめ
医療従事者や患者支援を志すファイナンシャル・プランナーにとっても、患者の経済的な不安に寄り添うための視点を学べる資料として重宝されることでしょう。治療の選択肢だけでなく、家計の状況を考慮した支援のあり方についても深く掘り下げています。
黒田ちはるさんについて
著者の黒田ちはるさんは、看護師としての経験を生かして、ファイナンシャル・プランナーとしても多くのがん患者に向けたサポートを行ってきました。「お金の問題は治療と並ぶ大問題」との信念を持つ彼女が執筆した本書は、まさに実践から得た知識の結晶です。
今後、がん患者の経済的な問題に対してより多くの人々が理解を深め、支援の手が差し伸べられることを期待しています。