『漫画いしぶみ』受賞
2026-04-14 16:37:15

原爆の実相を描く『漫画いしぶみ』が日本漫画家協会賞を受賞!

原爆の実相を伝える漫画が権威ある賞を受賞



2025年7月に刊行予定の『漫画いしぶみ原爆が落ちてくるとき、ぼくらは空を見ていた』(原作:広島テレビ放送、漫画:サメ マチオ)が、第55回日本漫画家協会賞の大賞(萬画部門)を見事受賞しました。この賞は、1972年に創設された漫画界で最も権威のある賞の一つであり、毎年優れた作品が選ばれています。

受賞作品の背景



昨年は戦後80年という節目であり、戦争体験者の高齢化が進む中、彼らの記憶を次世代に伝えることが急務となっています。本書『漫画いしぶみ』では、原爆によって全滅した広島二中一年生の貴重な記録を漫画という形で表現しています。これにより、原爆投下前の広島の街や被爆を経験した中学生の姿、そしてその周囲で起きた悲劇を、淡々と、しかし胸に響くかたちで描き出しています。

特に、原爆投下500メートルの地点で被爆した中学生たちの様子や、必死に子供を探す親たちの姿は、重く、痛ましい現実を鮮やかに伝えています。また、家に戻れた子供と戻れなかった子供の対比が描かれ、読者は一人ひとりの物語について深く考えさせられます。

原作との関わり



本書の原作は、1970年に刊行され、50年以上にわたり読み継がれてきた児童書『いしぶみ 広島二中一年生 全滅の記録』です。この原作は、広島テレビ放送が制作したテレビ番組「碑」を基にしており、漫画版ではその内容を受け継ぎつつ、現代の読者が読みやすいように工夫が施されています。

漫画家サメ マチオの受賞コメント



サメ マチオさんは受賞の際に、自分がこの作品を書くにあたって不安があったことを明かしました。しかし、新たな表現媒体で戦争の記憶を伝えようという意図を理解し、執筆に取り組んだことを認められたことに感謝の気持ちを示しています。「試みがどこまで達成されたか不安なところもありますが、このような大賞を頂き、心底ほっとしております」とコメントしています。また、制作に関与した多くの人々への感謝も述べ、原作の重要性も強調しました。

日本漫画家協会賞について



日本漫画家協会賞は、漫画界において非常に権威ある賞であり、選考基準も厳正です。プロ・アマ問わず、あらゆるジャンルの作品が対象であり、毎年その年の最も優れた作品が選出されます。受賞の部門は「コミック部門」「カーツーン部門」「萬画部門」があり、『漫画いしぶみ』はこの萬画部門の栄誉を得ました。

著者情報



原作を担当した広島テレビ放送は1962年に設立され、核兵器の使用を二度と許さないというメッセージを発信し続けているテレビ局です。

サメ マチオさんは二度の受賞歴を持つ漫画家で、日常生活や四季、人々の感情に焦点を当てた作品が人気です。代表作には『きみの家族』や『春はあけぼの月もなう空もなお』などがあります。

書籍情報



  • - タイトル:『漫画いしぶみ原爆が落ちてくるとき、ぼくらは空を見ていた』
  • - 原作:広島テレビ放送、漫画:サメ マチオ
  • - 予価:1,650円(税込)
  • - 発売日:2025年7月16日
  • - 書誌ページ
  • - Amazonリンク

この作品を通じて、原爆の実際の歴史を知ることは私たちの責任であり、未来へと繋がる重要なメッセージを感じ取ることができるでしょう。


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