キヤノンの印刷機、レッドドット・デザイン賞受賞の背景
キヤノングループから発表されたニュースによると、同社の商業印刷向けインクジェットデジタルプレス「varioPRINT iX1700」と大判ハイブリッドプリンター「Colorado XLシリーズ」が、スイスのRed Dot Award AGが主催する国際的なデザイン賞「レッドドット・デザイン賞 プロダクトデザイン2026」を受賞しました。この受賞は、キヤノンの製品が持つ高いデザイン性や機能性が国際的に認められたことを意味しており、商業印刷分野におけるさらなる成長を期待させます。
varioPRINT iX1700の特徴
「varioPRINT iX1700」は、高速印刷が可能なデジタル印刷機です。具体的には、A4サイズで毎分170枚、B3サイズで毎分73枚という驚異的なスピードを実現しています。これは、インク循環機構を搭載した高精細プリントヘッドと高濃度ラテックスインクの採用により、工場の高い稼働率を維持しながら、オフセット印刷に匹敵する印刷品質を達成しています。
この印刷機のデザインは、現場の生産性を向上させるために考え抜かれたもので、各ユニットには機器の状態を示すナビゲーションLEDが配置されています。これにより、作業者はコントローラーのUI画面に目を向けなくても、必要な作業を直感的に把握できるようになっています。さらに、本体の天面は平坦にデザインされており、印刷物の一時置きや簡易作業スペースとしても利用可能です。内部の動作をリアルタイムで確認できる大型透明窓も備えており、稼働状況を簡単に把握できます。
Colorado XLシリーズの革新
一方、「Colorado XLシリーズ」は、ロールtoロール対応の「Colorado XL7 roll-to-roll」と、リジッド(硬質)メディアにも対応する「Colorado XL7 hybrid」の2機種から成る大判UVインクジェットプリンターです。このシリーズは、バナーやフィルムに加えて、発泡ボード、アクリルなど、多様なメディアに対応しており、様々な現場のニーズに応えています。
設計においては、オペレーターの操作の流れを考慮した構造になっており、双方から操作可能な可動式タッチスクリーンを導入して柔軟なオペレーションが可能です。さらに、メディアの位置合わせをサポートするLEDガイダンスや、印刷プロセスを可視化する透明トップカバーが設置されており、生産性向上に向けた細部にわたる配慮が感じられます。
デザインの評価と今後の展望
「varioPRINT iX1700」と「Colorado XLシリーズ」は、国際的に名高い「iFデザインアワード」も受賞しており、そのデザイン面での高評価は疑いの余地がありません。キヤノンは今後もこれらの受賞を機に、パフォーマンスとデザインを高次元で融合させた製品開発を続けていく意向を示しています。
レッドドット・デザイン賞とは?
レッドドット・デザイン賞は、1955年に設立された世界的に有名なデザイン賞であり、プロダクトデザイン、ブランド&コミュニケーションデザイン、デザインコンセプトの3部門にわたって優れたデザインが評価されます。今年のプロダクトデザイン部門には、61カ国からの応募があり、国際的なデザインの専門家たちが革新性、機能性、品質、そして人間工学などの9つの基準で審査を行いました。
このように、キヤノンは常に業界の革新を目指し、未来の印刷技術やデザインに寄与する製品を作り続ける姿勢を貫いています。