新たなITの時代を拓く『サステナブルソフトウェア』
2025年3月21日、ビジネス書を中心に展開する株式会社クロスメディア・パブリッシングが新しい書籍『サステナブルソフトウェア時代IT産業のニュースタンダードになるもの』を発売します。本書は、デジタル化の遅れに危機を感じている日本企業に向けて、新たな発想の「サステナブルソフトウェア」を提案するものです。著者は、長年IT業界での経験を有する久保努氏で、彼の主張は、レガシーシステムの問題を解決するために、既存の資産を最大限に活用し、技術的負債を覆すという新しいアプローチを模索することです。
サステナブルソフトウェアの核心
経済産業省が警告する「2025年の崖」に対し、多くの企業が抱えるレガシーシステムの問題は深刻です。これにより、日本企業は大規模な経済損失を被っていると言われています。実際、IT予算の約90%が既存システムの維持に消費され、新技術への投資が滞っているという現実があります。
本書で提唱されている「サステナブルソフトウェア」とは、陳腐化せずに長期間利用できるソフトウェアを意味しています。この考え方では、ソフトウェアを小さな部品に分解し、それを再利用して新たなアプリケーションを形成することを目指しています。この部品化の力が、持続可能なシステム開発へと導く鍵となるのです。
久保努氏の軌跡
久保努氏は1988年にシステムエンジニアとしてのキャリアを開始し、以来多くの基幹システム開発に携わってきました。彼は、企業が陥る「システムの陳腐化からの脱出」に疑問を持ち、20年以上前から知識と経験をもとにした「部品化したソフトウェアの組み合わせによる業務アプリケーション作成」を研究してきました。
この発想は、当時の技術では実現できないものでしたが、最近のクラウド技術の進化により、ついに具現化しつつあります。書籍では、久保氏の長年の試行錯誤と選び抜かれた技術の詳細も交えながら、サステナブルソフトウェアの可能性を詳しく探ります。
次世代のシステム開発と生成AI
さらに、本書では「部品化」と生成AIの融合についても触れています。生成AIの力を借りることで、複雑な指示を自然言語で行うだけで、必要な部品を選び構築するシステムも可能になるとされています。これにより、システム開発の効率が飛躍的に向上し、専門知識がない人でも容易にシステムを構築できる未来が見えてきます。
著者 久保努のプロフィルと今後の展望
久保努氏は、株式会社ラキールの代表取締役社長で、ソフトウェア開発のパイオニアとして知られています。彼の構想は、起業当初より一貫しており、部品化の提案は業界で注目されています。
本書『サステナブルソフトウェア時代IT産業のニュースタンダードになるもの』は、企業のIT戦略やデジタルトランスフォーメーション(DX)を推進する経営者、人事担当者、またシステム開発に関わる多くの技術者にとって、視野を広げる貴重な資料となるでしょう。
書籍は定価1848円で、全国の書店やオンラインで購入可能です。日本のIT産業の未来を志向する方々に、この革新的な視点を手に入れていただきたいと思います。