舞台芸術セミナー
2026-06-09 12:24:48

舞台芸術の未来を語るセミナー『幕が上がる、その前に』Vol.02開催レポート

舞台芸術の未来を考えるセミナーが盛況に開催



2026年4月10日、東京都港区のP.O.南青山ホールにて、劇場セミナーシリーズ『幕が上がる、その前に』Vol.02が開催されました。このセミナーは、劇場の在り方やその魅力について、舞台の内側から探求することを目的としています。今回は、「劇場が作品を育てる、作品が劇場を育てる」というテーマの元、演出家・脚本家の小池修一郎氏をゲストに迎え、ホスト役の中井美穂氏と戸部和久氏が進行役を務めました。

セミナーの概要とテーマ



セミナーは多様な視点から劇場の未来を探るトークセッションとして位置付けられています。ホストの戸部氏は、幼少期からの宝塚作品に対する深い想いを披露。一方、観客の立場を代表する中井氏は、観劇が新たに見えることを参加者に約束しました。

小池氏は、自身の経験を通じて「研50」と自己紹介し、会場を和ませるとともに、さまざまな舞台技術について語り始めました。特に、歌舞伎の廻り舞台や宝塚劇場の仕掛けについて話が進み、舞台空間がいかにして作品を際立たせるかが焦点となりました。

魅せる工夫と技術



参加者と共に話題となったのは、旧金毘羅大芝居(金丸座)に残る人力の盆や、照明の工夫による暗転の仕掛けです。これらの技術は、時代を超えて劇場で“大きく魅せる”ために継承されてきました。しかし今、巡業公演では持ち込み型の舞台装置が求められ、劇場ごとの特性を活かしにくくなっている現実も紹介されました。

今回のセミナーで特に印象に残ったのは「転換が間に合わないからと何か足すと作品は痩せる」という小池氏の言葉です。宝塚の厳密な上演時間を前提にした作品づくりでは、必然性が求められ、作品の密度を維持するための計算が重ねられています。特に実際の舞台で犯される錯覚や視覚的な仕掛けが、来場者の心を掴む要因となっています。

来場者の反応



小池氏の発言に対し参加者からは驚きの声が上がり、例えば『エリザベート』のシーンでは、盆回しとスモークにより「ベッドが沈んだ」と感じさせる技術があることがわかりました。音の工夫や安全面への配慮、空気の流れを考慮した演出が、作品にどのように影響を与えるかという具体的な話が流れ、舞台演出の奥深さを実感させました。

セミナーの終わりに



セッションの終盤では、「小池氏の作品をもし歌舞伎で演じたら」という発想が戸部氏から飛び出し、これに小池氏も「和ものにしてやれたなら」と応じ、場内は笑いに包まれました。「場所が変われば魅せ方も変わる」という言葉が印象的で、来場者たちはその余韻に浸りながら、各自の想像力を膨らませました。

今後の展望



次回の劇場セミナー『幕が上がる、その前に』Vol.03は、2026年7月30日(木)に開催予定です。詳細は公式HPに随時アップデートされるとのこと。舞台芸術を愛する人々にとって、見逃せないイベントとなるでしょう。

劇場の内部からより理解を深めるこのセミナーシリーズは、今後も注目が集まることでしょう。参加希望者は公式HPでの情報チェックをお忘れなく!


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