詩人Payaoが描く光明
株式会社KADOKAWAは、2025年11月26日に詩人でありアーティストのPayao(パヤオ)が自身の体験を元に綴った初のエッセイ集『それでも光に手を伸ばす』を発売することを発表しました。本作は、SNSでの発信が反響を呼び、のべ200万人以上が共感した言葉を集めたものです。
作品の特徴
従来の詩やエッセイとは一線を画す、Payaoの言葉は日常の中の痛みや苦悩を真正面から見つめ、普通の感情を詩的に描き出します。「生きているだけで精一杯で、息をすることさえ苦しい」「朝が来るのが怖い」といった心の叫びが、読み手の胸に響くことでしょう。彼は、自らのどん底の日々を通じて見つけた「小さな光の記憶」をこのエッセイ集に詰め込み、痛みと共に生きる全ての人に寄り添う一冊を完成させました。
内容紹介
本書は全5章から構成されており、各章はPayaoが直面した様々な苦悩をもとに、人の心の痛みに寄り添う内容になっています。
第1章: 優しい人のための防衛策
この章では、優しさを持つ人がどのように心の防衛を図るかについて考察しています。
第2章: 傷跡から美しさは生まれる
逆境や傷からどのように美しさを見出すことができるか、そのメッセージが込められています。
第3章: 自分の歩幅で丁寧に暮らす
日常生活の中で、自分自身のペースを大切にすることの重要性を説いています。
第4章: 不合理を愛するということ
人間関係における不合理さや矛盾にどう向き合うかを考察。
第5章: 絶望の海を優雅に泳ぐ
絶望的な状況にあっても、どのようにして希望を見出すことができるかを描いています。
Payaoの言葉
本書を通して、Payaoは様々な視点から人生の美しさと儚さを歌います。彼の言葉には、こうした名言があり、「優しい人はだいたい傷ついてるし、聡明な人は疲れてるし、面白い人は寂しい」といった視点の深さが感じられます。
彼が大切にしているのは、日常の中の“小さな光”。それは、見知らぬ誰かの優しさや、一杯の珈琲の温もり、さらには一行の詩といった、普段見落とされがちな美しい瞬間に存在しています。
読者へのメッセージ
「生きる」という行為を再認識し、辛い時期を乗り越えるためのヒントを与えてくれる本書。Payaoのエッセイは、特に心に痛みを抱えている人々に対して、その存在をこの上なく優しく受け入れてくれることでしょう。彼は、絶望にも光があることを教えてくれる貴重な存在です。
著者プロフィール
Payaoは、Xを中心に活動する詩人でありアーティスト。日常の痛みや諦念を映す言葉で多くの共感を生み出し、フォロワー数は6万人を越えています。2023年には詩集『僕らは、抱き合いながらすれ違う』を発表し、幅広い読者に愛されています。SNSでは@junkysugarとして活動中です。
書誌情報
本書『それでも光に手を伸ばす』は、216ページ、ISBN978-4-04-685473-5、定価は1,650円(税込)となっています。手に取ることで、自分自身の心の光を見つけるきっかけになることでしょう。
編集者からの言葉
Payaoさんの言葉は、絶望の中でも美しさを見つめ、尊厳を持って生きる姿勢に満ちています。彼が描く世界は、辛さを感じるすべての人に寄り添い、癒しをもたらしてくれることでしょう。