地方創生の新たなカタチ
2025年6月25日、徳島県神山町に移住した女性たちの心温まる物語を収めた書籍『まちは暮らしでつくられる――神山に移り住んだ彼女たち』が晶文社から登場します。本書は、人生の様々な転機を経て神山に辿り着いた女性たちへのインタビューをもとに構成されており、彼女たちの人生の選択がどのように地域と共鳴し、地方創生に寄与していくのかを探る内容となっています。
著者の杉本恭子は、約10年に渡り神山町との関わりを深めてきました。彼女は、本書を通して、移住を果たした女性たちの体験を共有し、彼女たちが地方での日常をどう感じ、どのように生きているのかを記しています。それぞれ異なる背景を持つ移住者たちが、神山町での「暮らし」について語る姿は多様でありながら共通する要素を持っています。
地域とのつながり
自らの人生を振り返りながら、彼女たちの言葉が地方創生というテーマに新たな視点を与えています。「まちは一人ひとりの暮らしでつくられている」という思想は、ただのスローガンに留まらず、実際の生活の中で実感される真実なのです。この本を読むことで、読者は神山町の自然豊かな環境や地域の人々とのつながりを通じて、彼女たちがどのように自分自身を見つけていったのかを理解できます。
本書の構成
本書は以下の章立てで構成されています:
神山町の魅力と自然環境の関係を探ります。
移住した女性たちが感じる地域の魅力と日常生活の繋がりを紹介。
地域のアート活動がコミュニティに与える影響を考察します。
新たな生活を築く中での人々との交流。
地域の食文化と彼女たちの暮らしの関わりに着目。
地域社会での自立した暮らしのための場作りについて。
コミュニティの場としての神山町の未来を考える。
- - おわりに:一人ひとりの人生がこのまちをつくっていく
地域づくりにおいて大切な価値観を振り返ります。
著者について
杉本恭子は大阪生まれ、同志社大学大学院を修了したライターです。2009年から京都を拠点に活動し、地域や人々の声を拾うことに情熱を注いでいます。彼女自身が関心を持つ場所でのインタビューを通じて、地域社会の課題や魅力を明らかにしています。彼女の著書には、学術的な内容を探求した『京大的文化事典自由とカオスの生態系』もあります。
本書『まちは暮らしでつくられる』は、移住や地方創生に興味を持つ読者にとって大変価値のある一冊です。地域に暮らす人々の生活の中に息づく物語を通じて、私たち自身の生き方や暮らし方についても考えさせられることでしょう。