韓国発のユニークな科学ノンフィクション
2023年7月24日、NHK出版から新たな科学の読み物『めくるめく絶滅の物語46億年さかのぼり地球史』が発売されます。本書は、AIや恐竜、シャチなど、絶滅してしまった様々な生き物たちが語り手となり、地球の46億年の歴史をさかのぼって描かれています。著者のイ ジョンモ氏は、科学の普及に努める人物で、元国立果川科学館館長という経歴を持っています。
物語の内容
本書では、2150年という未来を舞台に、人工知能が物語のナビゲーターとなります。人間が火星のテラフォーミングに失敗し、絶滅を迎えた世界から始まるこの物語は、時系列を遡りながら、シャチ、ネアンデルタール人、サーベルタイガー、恐竜、三葉虫などの生物たちがそれぞれの絶滅の理由を語り継ぎます。この一風変わった構成が読者を引きつけ、多くのメッセージを伝えてくるのです。
この本の最大の魅力は、人間中心の視点を外し、過去の絶滅を知ることで、現在の地球温暖化や人間の行動が引き起こす危機を振り返り、私たちがどのように生きていくべきかを問いかけてくる点です。
誰にでも楽しめる
中高生から大人まで楽しめる内容となっており、科学の知識がなくてもすらすらと読めるよう配慮されています。また、ココリコの田中直樹氏が本書を絶賛しており、「ユーモラスな語りの中に重要なメッセージが詰まっており、地球の危機は私たちの危機であることを感じさせてくれます」とコメントしています。
内容の具体例
本書は3部構成になっており、それぞれの章で異なる生き物が語り手となります。第1部では「2150年、人工知能が語る」が描かれており、ホモ・サピエンスは気候変化を防ぐための技術を持っていたにも関わらず、行動に移せなかった様が語られます。第2部ではネアンデルタール人の告白から始まる各生物の最期を描き、人間だけが生き残った理由についての考察も行われます。第3部は生命誕生のストーリーを通じて、生命の神秘に迫る内容で構成されています。
まとめ
イ ジョンモ氏の『めくるめく絶滅の物語46億年さかのぼり地球史』は、いかに私たちが地球に対して責任を持って生きるべきかを考えさせる重要な一冊です。未来のためにも、過去を知り、環境問題を理解することが求められています。この本を通じて、新たな視点で地球史を学び、絶滅の危機を考える契機としてほしいと思います。