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昭和の歴史を音声と写真で味わう

2025年は、昭和時代から100年、放送開始からも100年と、二つの大きな節目を迎える年です。この記念すべき年に、NHK出版から新たなシリーズ『昭和100年×放送100年 音声と写真でよみがえる昭和』が始動します。その第1弾となるのが、5月26日に発売される『戦前編』です。この書籍では、音声と写真を融合させることで、読者はより深く昭和の歴史に触れることができる仕組みとなっています。

音声と写真で再現される昭和の世界

『戦前編』は、元NHKアナウンサーとの対話形式で進行するため、解説がとても聞き取りやすく、まるでその時代にいるかのような感覚に陥ります。本書には、保阪正康が昭和元年から64年までの出来事を網羅し、特に飢餓、戦争、占領、貧しさといった暗い歴史から、豊かさへと至る変遷が描かれています。QRコードを使用してNHKに保存されている貴重な音声を聴くことで、よりリアルにその時代を体感することができるのも魅力の一つです。

このシリーズは、ただの歴史書ではなく、読者が一緒にその時代を探り、分かち合うことができる新しい形の体験となっています。特に、昭和史研究の第一人者である保阪正康氏の言葉を通じて「昭和は、日本人の国民的遺産、人類史の見本市である」という視点が強調されています。この一冊を手に取ることで、昭和特有の文化や社会的背景を体感しながら、その奥深い歴史をじっくりと考えるきっかけが得られるでしょう。

目次の概要

本書には、以下のような章立てで構成されており、各章ごとにポイントが整理されています。
1. 震災復興と金融恐慌で始まった昭和
2. 昭和初期の農村の苦境
3. 昭和初期の都市圏、二つの顔
4. 昭和初期の子どもたちの暮らし
5. 満洲事変と軍部の暴走
6. 『昭和天皇実録』を読む（1）
7. 『昭和天皇実録』を読む（2）
8. 国際連盟脱退以降の国際関係
9. 戦前の正月風景
10. 泥沼化していった日中戦争
11. 日米開戦への道

各章では、重要な歴史的事件を取り上げ、それを通じて昭和という時代がどのように形成されていったのか、読者は自然と考えさせられることでしょう。

次回作への期待

また、シリーズは今後第2弾、そして第3弾も予定されています。第2弾『戦中・占領期編』は6月25日発売予定で、太平洋戦争や終戦後の日本の状況に迫ります。さらに、第3弾では戦後の日本社会への回帰を始めとする内容が描かれる予定です。

これまで日本の歴史において教訓として語られてきた昭和の出来事は、今の私たちにも多くの示唆を与えてくれます。発売が待ち遠しいこのラジオ番組からでも聴ける音声を交えた新シリーズ、ぜひ手に取ってその魅力を体感してみてください。

商品情報は次の通りです。

• - タイトル: 『昭和100年×放送100年 音声と写真でよみがえる昭和 戦前編』
• - 著者: 保阪正康／聞き手：村島章惠
• - 出版社: NHK出版
• - 発売日: 2025年5月26日
• - 定価: 2,200円（税込）
• - ページ数: 288ページ
• - ISBN: 978-4-14-081989-0

この機会に昭和の歴史を感じ、次世代に語り継がれるべき情報を得られる一冊を、ぜひお見逃しなく。

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