フィリップ証券とスタジオアウトリガーが手を結ぶ新たなアニメーション支援プロジェクト

日本のクリエイターと投資家をつなぐ新プロジェクト

フィリップ証券株式会社が、アニメーション制作を支える新しい枠組みを始動すると発表。このプロジェクトでは、才能豊かなクリエイターがアニメーションIPを創出しやすい環境を作ることを目指しています。日本のアニメは世界的に評価を受けているにもかかわらず、資金不足のために多くの創造的な才能がチャンスを逃している現状があります。

この新プロジェクトは、アニメコンテンツ・ファンドを組成することに焦点を当て、セキュリティ・トークン・オファリング（STO）を活用。これにより、個人投資家はアニメ制作に対する新しい投資の形を手に入れ、クリエイターは資金の心配をせずに新たな創作活動に専念することが可能に。

プロジェクトの背景

2024年7月には、日本初の試みとして映画「宝島」の製作委員会への出資により、得られる権利をデジタル証券化し、個人投資家に販売することが決まっています。この経験を基に、フィリップ証券は、このプロジェクトを展開していきます。

また、スタジオアウトリガーが共同事業パートナーとして参加し、所属クリエイターによる企画に注力します。同社は、クリエイターとユーザーをつなぐ架け橋として、IP企画や製作を手掛けています。

投資家とクリエイターの新しい関係

このプロジェクトでは、投資家にも特別な体験が提供されます。自身の手でクリエイターを応援し、成功へ導くことができる新たな「推し活」が楽しめるのです。フィリップ証券の代表取締役社長である永堀真氏は、この取り組みを通じてクリエイターの独自性を尊重し、高品質なアニメーション制作をサポートしたいと語っています。

アニメ業界への影響

最近、日本のアニメ市場はビジネス主導での作品増加が進行していますが、これによりクリエイターがオリジナル企画に挑戦しにくい状況が生まれています。スタジオアウトリガーの取締役である紙谷零氏は、クリエイターにとって自己のアイデンティティを維持しながら新しい挑戦ができる環境を構築することが重要であると強調しています。