突然任されたマーケティング、どう立ち向かう?
最近、中小企業の多くで「突然マーケティング担当になった」という声が聞こえてきます。上司がWebに詳しくないため、すべてを丸投げされ、自身も兼任で奮闘する日々。しかし、なかなか成果が出ないという悩みを抱える社内マーケターが大勢いるのが現実です。
そこで、待望の一冊『マーケティング偏差値を高めて売上アップにつなげるひとりマーケターの教科書』が出版されました。この書籍では、売上を伸ばす鍵は「仕組みづくり」にあることを強調しています。表面的な施策に時間やお金をかけるのではなく、しっかりとした基盤を作る必要があると著者は言います。
著者の堀野正樹氏は、約20年間にわたり社内マーケターとして数多くの企業で経験を積みました。特にウォーターサーバー業界では、わずか4名のチームで年商70億円を上げる成果を上げた実績があります。彼の豊富な現場経験や分析力から生まれた具体的なノウハウが、本書には詰まっています。
書籍の特徴
本書は、社員数10名から100名規模の企業で孤軍奮闘するマーケター完成形として、4つの柱で構成されています。それぞれ、「戦略」「チーム力」「実践力」「データ分析力」であり、豊富な図解と具体例を使って解説しています。特に、マーケティングの基本原理を理解し、実務に直結する部分が魅力的です。
まず、「誰に、何を売るのか」を明確にすることから始まります。これによって、売上につながるマーケティング戦略を短期間で構築することが可能になります。
続いて、既存商品の隠れた魅力を見つけ出し、新たな価値を提供する方法について解説しています。これにより、売れない商品が売れる商品へと生まれ変わる瞬間を体験できます。
さらに、顧客を購買へと導く最適な導線設計と、年間の計画を立てるノウハウも紹介。これにより、日々の業務が確実に実行に結びつくことが期待できます。
外部パートナーや社内メンバーを巻き込み、効果的なマーケティングチームを確立するための発注力を養うことも重要です。
本書は、すぐに実践できる6つの施策を提示し、GA4を活用した戦略的なデータ分析についても詳しく解説しています。
これからのマーケティングに必要な思考法
本書では、ただ単に「読んで終わり」ではなく、各章にはミニワークやチェックリスト、テンプレートが用意されており、読者が手を動かしながら実践できるように設計されています。これにより、読者は「読む」→「書き込む」→「動かす」という3つのステップを繰り返すことで、自社のケースに落とし込みやすくなります。
堀野氏は、突然マーケティングを任された方が売上アップにつなげるための知識と実践ノウハウをこの教科書に集約しました。「試行錯誤を楽しんでほしい」とのコメントも、本書からは熱意が感じられます。マーケティングの新しい視点を得るために、ぜひ手に取ってみてはいかがでしょうか。
書籍情報
- - 書名:マーケティング偏差値を高めて売上アップにつなげるひとりマーケターの教科書
- - 著者:堀野 正樹
- - 定価:2,200円(税込)
- - 判型:A5判
- - ページ数:256頁
- - 発売日:2025年6月13日
出版社情報
日本実業出版社では、マーケティングの基礎を体系的に理解するための書籍を多数出版しています。これを機に、マーケティングを学ぶ一歩を踏み出してみてはいかがでしょうか。