R-18文学賞受賞作
2025-04-18 11:42:50

史上最多の1089作品から選ばれたR-18文学賞の受賞作発表!

大賞と友近賞をダブル受賞した斉藤時々さん



第24回「女による女のためのR-18文学賞」の選考結果が発表され、斉藤時々(さいとう・じじ)さんの作品『笑顔は業務に含みません』が大賞と友近賞を見事にダブル受賞しました。この賞は、女性作家の才能を引き出すことを目的とした公募の新人賞で、非常に注目されています。応募作数は過去最多の1089作品に達し、その中から選ばれたのは斉藤さんの作品です。

受賞作品の背景



斉藤さんの『笑顔は業務に含みません』は、下がった口角がコンプレックスの主人公が描かれています。彼女は常に笑顔でいることを心掛けており、配属先の岩橋という男性社員に憧れを抱いているというストーリーです。しかし、親会社から出向してきた上司のパワハラに悩まされ、岩橋が出社しなくなるという厳しい現実に直面します。

この作品は、選考委員から特に高い評価を得ました。窪美澄さんは「この世の中から見えなくなっている人を可視化する小説の意義を再確認できた」と語り、東村アキコさんは「主人公が本当に魅力的で、全キャラクターが際立っている」と絶賛。さらに柚木麻子さんは「主人公がハッピーエンドにはならないことで、逆に解放感を得られる点が新鮮だ」と捉え、多くの読者にとって重要な物語であると述べています。

友近さんのコメント



また、タレントの友近さんは特に「読んでいてすぐに“これはハマるかも!”と感じた」と、作品の魅力を強調しました。このコメントからも、斉藤さんの作品がどれほど多くの人の心に響いたのかが伺えます。

受賞の流れ



大賞の受賞作品は、選考委員による一次から三次選考を経て、最終的に選ばれました。窪美澄さん、東村アキコさん、そして柚木麻子さんが選考を行い、特に斉藤さんの作品には強い期待が寄せられました。また、友近賞はタレントである友近さん独自の視点から選定され、斉藤さんの才能が評価される結果となりました。

受賞作や選評は、4月22日発売の「小説新潮」5月号に掲載され、贈呈式は6月2日に都内で行われる予定です。

作者のプロフィール



斉藤時々さんは山口県出身で、現在は福岡県に在住しており、犬と共に生活しています。彼女の作風や今後の活躍が期待されますが、特に女性の視点を大切にした作品作りが評価されています。

今後も斉藤さんの活動に注目が集まる中、彼女の作品を是非、手に取って読んでみてください。新たな感動と思考を呼び起こす作品となることでしょう。


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