日本規格協会がICカードに関する新たなISO規格を邦訳
一般財団法人日本規格協会は、2025年5月15日(木)に、ICカードに関連する新たなISO規格の邦訳版を発行することを発表しました。この規格は「ISO/IEC 7816-3:2006/Amd 1:2025追補1」で、外部端子を持つICカードの電気的インタフェースと伝送プロトコルに関する重要な情報を含んでいます。
新規格の概要とその重要性
ISO/IEC 7816-3:2006は、集積回路カードとその端末との間の電力と信号構造、情報交換を規定するもので、通信のための基本的な技術的要件が示されています。この新たな追補版では追加の電圧クラスに関する情報も含まれており、カードの設計や運用においては非常に重要です。
購入可能な邦訳版は、英・日対訳形式での提供となり、税込で6,237円、A4サイズの16ページ構成です。一方、英語版の価格は3,465円、3ページの短い規格となっています。
この規格は、特にICカード技術の進化に伴い、ますます複雑化する情報通信環境において、重要な役割を果たすことでしょう。新たな電圧クラスが追加されることで、技術者や開発者は、より柔軟な運用や設計が可能になります。
Amendmentsとその役割
本規格の追補としての意味合いを理解するためには、Amendments(追補)の存在を知っておくことが重要です。これは、既存の規格に新たな資料を追加したり、技術的な修正を加える際に発行されるもので、基準の更新や適応を図るために用いられます。
日本規格協会について
日本規格協会は1945年に設立され、標準化および管理技術の開発を目的とした団体です。現在はJIS、ISO、IECに関する様々な規格の開発や、各種マネジメントシステムの認証など多岐にわたる事業を展開しています。特に、品質管理の検定や、ISO 9001、ISO 14001の審査登録を行い、企業の生産性向上や品質向上に寄与しています。
このたびのICカードに関する規格の邦訳発行は、同協会が技術革新に対応し、企業活動を支える一助となることを目的としています。現在、購入や詳細に関しては日本規格協会の公式ウェブサイトでも案内されています。最新の基準を理解し、ビジネスに役立てるために、ぜひ注目してみてください。