広島から生まれた新たな警察ミステリー
早くも5刷が決定した仁科裕貴氏の新作小説『こちらはただの「落とし物係」です!──警察行政職員・音無遠子の流儀』。この作品が人々の心を捉えている理由は何でしょうか?
異色の経歴を持つ著者
著者の仁科裕貴氏は、学生時代から小説家を目指していましたが、執筆活動のための時間を確保するため、まずは警察官としての職を選びました。この背景が、彼の作品にどのように影響を与えているのかが興味深いポイントです。
彼は、警察官時代の経験を活かし、「署内にいるのは警察官だけではない」という新しい視点から物語を展開しています。彼の言葉を借りれば、「最強の裏方が事件に挑む新感覚ミステリー」に仕上がっているのが特徴です。
本作の概要
本書の舞台は、広島県警皆実署会計課。主人公の音無遠子が、小さな仏像の落とし物をきっかけに不可思議な事件に巻き込まれます。仏像に触れた瞬間、遠子は女性がマンションから落下する映像を脳裏に浮かべるのです。このビジョンを手がかりに、地味な事務員である遠子と強面の刑事とがタッグを組み、謎を解き明かす冒険が始まります。
人気作家への道
仁科氏は、実写映画化された『初恋ロスタイム』や人気シリーズ「座敷童子の代理人」の著者として知られています。その中でも、本作は彼の広島という地元を舞台にした作品であり、より親近感を感じる読者が多いでしょう。特に、彼が広島出身であることが、作品に地域色を与え、ユニークな視点を提供しています。
仁科氏は、自身が感じた地域の魅力を巧みに描写し、物語を進めることで、その場にいるかのような臨場感を読者に与えています。今回の作品でもこうした要素が強調され、読者の心を掴む内容となっています。
書誌情報
この作品は2025年11月5日に潮出版社から発売されます。価格は990円(税込)、文庫判で280ページのボリュームです。ISBNは978-4-267-02477-1です。
著者の仁科裕貴氏が警察官という立場を活かした新たな警察ミステリーが、広島の街並みを舞台に、どのような物語を展開するのか、ぜひ多くの方に手に取っていただきたい一冊です。