小倉千明の新作
2025-06-10 12:41:52

小倉千明デビュー短編集『嘘つきたちへ』が話題に!

小倉千明、注目のデビュー短編集『嘘つきたちへ』



小倉千明のデビュー短編集『嘘つきたちへ』が、東京創元社のミステリレーベル《ミステリ・フロンティア》より発売されました。本作は、2023年に開催された第1回創元ミステリ短編賞で見事に受賞を果たした作品でもあります。受賞を祝うかのように、本作の発売前から重版が決定し、多くの期待を寄せられている注目の一冊です。

この短編集には、同じく受賞作の水見はがね氏のデビュー作『朝からブルマンの男』とともに、短編小説が収められています。小倉千明の作品は、選考会での評価が非常に高く、受賞した際の審査員の意見も非常に興味深いものでした。大倉崇裕氏が語ったように、「本格ミステリの面白さを見事に表現した、きらりと光る作品」と称賛されており、読者にとっても期待を超える楽しみを提供していることでしょう。

作品の魅力



本作に収められているのは、「このラジオは終わらせない」「ミステリ好きな男」「赤い糸を暴く」「保健室のホームズ」「嘘つきたちへ」の全5編です。特に表題作の「嘘つきたちへ」は、過疎化が進む町での悲劇的な事故を振り返る内容で、登場人物たちの友情や秘めた思いが交錯します。二十年以上振りに再会した同級生たちが、昔の思い出と共に引き起こされた事件に立ち向かう姿は、懐かしさと共に緊張感を漂わせています。本作では、郷愁と寂しさが漂う同窓会の場で、互いを疑わなければならないという小説の緊張感が、見事に描かれています。

また、7月には同時受賞作の水見はがね氏によるデビュー作が発売予定ですので、こちらもぜひ注目しておきたいところです。小倉千明のデビュー作『嘘つきたちへ』は、まさに今読むべき一冊です。

本書の装画を手がけたのは中辻作太朗氏、装幀は岩郷重力+Y.K氏が担当しています。読みやすい文体と緻密なストーリー展開が、短編の魅力を引き出しています。

書誌情報


  • - 書名:嘘つきたちへ
  • - 著者:小倉千明
  • - 発行:東京創元社
  • - 判型:四六判仮フランス装
  • - ページ数:276ページ
  • - 発売日:2025年5月30日
  • - ISBN:978-4-488-02027-9
  • - Cコード:C0093
  • - 価格:1,980円(税込)

今回の小倉千明のデビュー短編集は、ジャンルを問わず多くの読者の心をつかむ要素が満載です。ぜひこの機会に、彼女の世界に触れてみてはいかがでしょうか。


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