映画『チルド』のスピンオフ小説がついに登場
映画『チルド』が、KADOKAWAからスピンオフ小説として書籍化されることが決定しました。原案は岩崎裕介監督が手掛けた作品で、KADOKAWAより2026年7月31日に発売予定です。この小説は、映画の主人公・堺と出会う女性・都築の視点を通して、新たな物語が展開されます。
映画『チルド』の功績
『チルド』は、第76回ベルリン国際映画祭のフォーラム部門に正式出品され、日本作品として唯一国際映画批評家連盟(FIPRESCI)賞を受賞しました。さらには、台湾や韓国をはじめとする国際的な映画祭でも高い評価を得ており、今夏の公開以降も多くの反響を呼んでいます。
この作品は、コンビニという閉じられた空間で繰り広げられる“内側の狂気”を描写しています。スピンオフ小説では、監督の世界観を受け継ぎつつ、著者の伊西殻が描く異なる角度からの視点が物語に生かされる予定です。
小説の内容とテーマ
小説『チルド』では、日常をただ生きる都築の視点を通じて、彼女が遭遇する不思議な現象が描かれます。バイト先で目撃した奇妙な客。その全身が本のシュリンクのように包まれている姿に、都築は興味を持ち始めます。だんだんと街中でこの“パッケージされた人”を見掛けるようになると、彼女はそれが何かの予兆ではないかと考え始めます。
都築の日常は、恐ろしい虚無感と共に少しずつ変わっていきます。そんな中、彼女は自分自身も“そっち側”へと向かっていることに気づいていないのです。これは、単なるサスペンスではなく、生と死、その境界が曖昧になる様子を描いた深い物語です。
著者・伊西殻のコメント
この小説の著者、伊西殻は、「映画公開の際、異なるアプローチを求められました。映画本編の雰囲気を再現しつつ、新たな視点から再構築を試みました」と語っています。彼女は、異なるメディアでの補完関係がうまく機能することを期待しており、映画と小説を行ったり来たりしながら楽しんでほしいと述べています。
出版情報と著者プロフィール
書籍の詳細は以下の通りです。
- - 書名:『チルド』
- - 著者:伊西殻
- - 原案:岩崎裕介
- - 監修:株式会社NOTHING NEW
- - 発行:KADOKAWA
- - 発売日:2026年7月31日
- - 定価:1,925円(税込)
- - ISBN:9784045001871
伊西殻は、ゲームシナリオを中心に創作活動を行っている文筆家で、今年で開店10周年を迎えるなど、幅広い創作活動をしています。
最後に
監督の岩崎裕介もコメントを寄せており、伊西殻の書き方に強い感銘を受けたことを表明しています。「彼女の筆致には油断がなく、我々の日常を覆すような刺激があります。ぜひ手に取って楽しんでほしい」と語っています。
映画『チルド』と、そのスピンオフ小説が織り成す物語の交差点をお楽しみにしてください。